セットアップとは?スーツとの違いや着こなし方を紹介

23.11.07

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セットアップとは?スーツとの違いや着こなし方を紹介

ビジネスなどフォーマルさが求められるシーンでも、自分の個性を出したい、失礼にならない程度にオシャレを楽しみたい、格好良く決めたいという方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめの着こなしが「セットアップ」です。セットアップは上下が同一素材で作られて、上下別売りで販売されているものが一般的です。
本記事では、そんなセットアップの概要や着こなし方について、分かりやすく解説します。

1.そもそも「セットアップ」とは?

セットアップとは、一般的にトップスとボトムスが同じ生地やデザインで統一されている服のことを指します。
セットアップは上下を合わせて着るだけで全体のコーディネートがまとまるという点が最大のメリットです。羽織るだけで簡単に見栄えのよいコーディネートが完成するため、ひとつの組み合わせだけでも所有しておくと便利です。
セットアップスーツはトップスとボトムスが同じ生地やデザインで構成されていますが、上下別々で販売されていることが多いです。それぞれのアイテムを単体で着用しても不自然さがないため、オフィスカジュアルなどのシーンにも適応できるでしょう。

2.セットアップと一般的なスーツの違い

セットアップと一般的なスーツは販売方法においても違いがあります。セットアップは上下揃いの生地やデザインで作られたジャケットとパンツ(またはスカート)を指しますが、これらは上下別々に販売されています。一方で、通常のスーツはジャケットとスラックスが一組として販売されるのが一般的です。
セットアップは組み合わせが決まっているスーツと違い、体型や好みに合わせてジャケットとパンツを別々のサイズやデザインで購入できるといった点が魅力といえるでしょう。
セットアップとスーツでは、使われている素材も異なります。スーツの生地としてはウールが一般的ですが、セットアップではコットンやリネンなど、さまざまな素材が使用されるため、幅広い素材から好みの質感の生地を選べます。
また、デザインや形状にも違いがあります。スーツのジャケットにはキレイなシルエットを保つための肩パッドが入っていることが多いのに対し、セットアップのジャケットは肩パッドが少ない、または入っていないことが一般的です。そのほか、セットアップはジャケットの着丈が短めでポケットがアウトポケットであるなど、カジュアルなデザインのものが多いです。
ビジネスシーンでの使用を考える場合、シーンに合わせた選択が必要です。ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルなどのシーンではセットアップが最適ですが、フォーマルな場や大切な商談の場では一般的なスーツのほうが適切であることも多いです。

2-1.セットアップはカジュアル要素が強い

セットアップはそのデザインやシルエットにおいてカジュアルな要素が強く取り入れられています。たとえば、ウエストにしぼりがないボックスシルエットのものや裾がボックスシルエットとなっているものなど、リラックスした雰囲気を持つデザインが多く見られます。
着用シーンに応じて表情を変えられ、カジュアルから清潔感のあるスタイルまで幅広く対応できるのがセットアップの魅力です。セットアップを1セット持っていれば、多くの場面で活躍するでしょう。

2-2.セットアップは素材の種類が豊富

セットアップとして使用されるジャケットはさまざまな素材が使用されているため、質感やデザインの選択肢も豊富です。ここでは、セットアップのジャケットとして人気のある素材とその特徴を紹介します。

  • テーラードジャケット

スーツのジャケットのように仕立てられ、きちんとした印象のジャケットです。ウールや綿(コットン)などの天然素材を使用しているものが多いですが、合成繊維を使用しているブランドも存在します。

  • ダブルジャケット

ボタンが二列のタイプで、特にウール素材のものはクラシックでダンディーなイメージを持っています。

  • ノーカラージャケット

衿のないジャケットで形状やデザインのバリエーションが豊富です。テーラードジャケットに飽きた方やこなれた感じを出したい方におすすめです。

  • ビッグシルエット

肩幅が広めのジャケットで近年のトレンドとして人気があります。ゆったりとしたデザインが特徴で、カジュアル感やトレンド感を演出したいシーンに最適です。

  • コーデュロイジャケット

表面に凹凸があるのが特徴で秋冬に人気のジャケットです。カジュアルさもありがながら、暖かみや上品な印象を与えられます。

  • デニムジャケット

デニム生地で作られ、テーラードタイプなど、デザインのバリエーションが豊富です。丈夫な素材で長く愛用できます。

ビジネスシーンやフォーマルな場面での使用を考えている方はウールやコーデュロイのジャケットが良いでしょう。よりカジュアルなシーンでの使用を考えている方は綿やデニムのジャケットがおすすめです。

2-3.セットアップは上下別で販売していることが多い

セットアップとは同じ生地・デザインで作られたジャケットとパンツ(またはスカート)を指しますが、上下別々に販売されていることが特徴です。上下別々に販売されていることでセットアップはアイテムの組み合わせの選択肢が多いことに加え、体型に合わせてジャケットとパンツを別々のサイズで購入できます。
たとえば、ある日はジャケットのみをビジネスシーンで使用し、別の日にはそのジャケットとは異なるパンツと組み合わせてカジュアルなシーンでの着用を楽しむことも可能です。一部のブランドやショップではセットアップを上下セットで販売している場合もあります。このような場合、上下のサイズが固定されているため、購入の際にはサイズ感をしっかりと確認することが重要です。

3.セットアップのメリット

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セットアップは上下のアイテムがセットになっているため、コーディネートを考える手間が省けるだけでなく、それぞれのアイテムを別々に着まわすことも可能です。このように、セットアップにはさまざまなメリットが存在します。

3-1.上下別でも着まわせる

セットアップはそれぞれのアイテムが独立しているため、別々に着用できます。セットアップのトップスをTシャツやニットと組み合わせ、ボトムスをデニムや他のスカートと合わせるなど、ひとつのセットアップからさまざまなコーディネートを楽しめます。
ジャケットに加え、ジップアップパーカーやボトムスをセットにしたセットアップもあります。このようなアイテムはインナーを変えるだけで印象を大きく変えられ、手軽に多彩なコーディネートを楽しめます。
セットアップは旅行のときも非常に便利です。ひとつのセットアップを持っているだけで、さまざまなコーディネートが楽しめるため、荷物を減らしつつオシャレを楽しめるでしょう。

3-2.ビジネスカジュアルでの着用にも向いている

ビジネスウェアが多様化する中、オフィスカジュアルが許容される場面も増えています。とはいえ、何を着たらよいか迷う方も多いでしょう。普段はカジュアルな服装で職場に行っている方でもセミナーや大切なクライアントとの打ち合わせなど、ある程度フォーマルな服装が求められる場面ではどうすべきか悩む人もいるのではないでしょうか。そのような時にぴったりなのがセットアップです。
セットアップはスーツに比べてカジュアルなシルエットのものが多いことに加え、生地もウールだけでなく、コットンやリネンなどのカジュアルな素材で作られています。
このような特徴から、セットアップはオフィスカジュアルのスタイルに対応が可能です。衿つきのワイシャツをインナーに選べばきちんとした印象を演出し、Tシャツをインナーに選べば、ラフなスタイルを演出できるでしょう。

3-3.さまざまなシーンで活用できる

セットアップはそのデザインや機能性からビジネスシーンだけでなく、さまざまな場面での活用が可能です。

  • ビジネスシーン

セットアップはビジネスシーンやオフィスカジュアルが許容される場面、リモートワーク時のオンラインミーティングなど、キチンと感は求められるがフォーマル過ぎるのは避けたい場面におすすめです。

  • プライベートシーン

セットアップはプライベートのデートや友人との食事、ショッピングなどのカジュアルなシーンでも活用できます。ジャケットとパンツを別々にコーディネートすれば、多彩なスタイルを楽しめるでしょう。

  • 特別なイベント

結婚式やパーティーなどの特別なイベントでもセットアップは活躍します。上品な素材やデザインのセットアップを選べば、フォーマルな場面でも違和感なく着用できます。

  • 旅行

旅行時には持ち運ぶ荷物をなるべく減らしたいものです。セットアップは上下を別々にコーディネートすることができるため、1セット持っているだけでさまざまなスタイルを楽しみながら着まわしが可能です。これにより、荷物の量を減らすことにもつながります。

このように、セットアップはその汎用性の高さから、さまざまなシーンでの活用が期待できるアイテムといえるでしょう。

3-4.素材の展開が豊富

セットアップは選べる素材の選択肢が豊富です。たとえば、ビジネスシーンでの使用を想定したものはしっかりとした生地やシワになりにくい素材が選ばれることが多いです。一方、カジュアルなシーンでの使用を想定したものは、柔らかいコットンやリネン、さらにはストレッチ性のある素材などの選択肢があります。シーンや気温、季節に合わせて選べるのがセットアップの魅力です。

3-5.着心地がよく機能性が高い

セットアップはストレッチ性のある素材を使用したものなどがあることから、スーツよりも着心地のよさに優れています。ウエストにゴムやシャーリングを取り入れたデザインも増えており、長時間の着用でも疲れにくいでしょう。

4.セットアップは着用シーンに合わせて選ぶのがおすすめ

ファッションの世界は日々進化しています。そのなかでセットアップが着用されることも増えてきました。汎用性の高いセットアップとはいえ、シーンによって望ましい色や素材、デザインがあります。ここでは、オフィスカジュアルシーンとカジュアルシーンでのセットアップの選び方について解説します。

4-1.オフィスカジュアルシーン

オフィスカジュアルとは、ビジネスカジュアルよりも少しカジュアルなスタイルを指します。このシーンでのセットアップ選びのポイントは、清潔感を保ちつつ、堅すぎない印象を持つことです。
色については、ネイビーやグレー、ダークブラウンなどの落ち着いた色合いがおすすめです。明るすぎる色は避けると良いでしょう。素材はウールやポリエステルの混紡素材のものを着用するのが一般的です。夏場はリネンや麻混の素材も良いでしょう。デザインはシンプルなものを選び、あまり派手な柄やデザインのものは避けるようにしましょう。

4-2.カジュアルシーン

カジュアルシーンでは自分の好みやその日の気分に合わせたセットアップを選ぶことが多いでしょう。その場合でも全体のバランスを考えながら選ぶことが大切です。
セットアップの色は、パステルカラーや鮮やかな色を取り入れても大丈夫です。ただし、トップスとボトムスの色の組み合わせには注意が必要です。素材はコットンやリネン、デニムなど、カジュアルな素材のものを選びましょう。オフィスカジュアルに比べると個性的なデザインや柄を少し取り入れても構いません。ただし、全体のコーディネートを考えながら選びましょう。

シーンに合わせてセットアップを選ぶことで、よりオシャレに、そして適切にコーディネートできます。自分の好みやライフスタイルに合わせて、最適なセットアップを考えましょう。

5.セットアップのおすすめの着こなし方を紹介

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セットアップは上下を同色・同素材で揃えたコーディネートです。メンズファッションの中でもセットアップは定番といえるでしょう。しかし、合わせるアイテムによってはビジネススーツのように堅苦しく見えてしまうことも少なくありません。そこで、オシャレなセットアップの着こなし方を紹介します。

5-1.シンプルなTシャツと合わせる

セットアップにシンプルなロゴTシャツを合わせることで、ビジネスライクな印象をカジュアルダウンすることができます。ロゴが明るい色のものを選ぶと、よりラフな印象になります。足元は明るい色のスニーカーで軽やかにまとめると、全体のバランスが取れるでしょう。

5-2.モノトーンでまとめる

モノトーンのセットアップは、クラシカルで洗練された印象を与えます。タイトなシルエットの黒のセットアップにモノトーンのシャツを合わせると、シックでありながらもカジュアルな印象になります。

5-3.パンツの丈はやや短いものを選ぶ

足首が少し見える「9分丈」のパンツはビジネススーツとの差別化が図れ、足元に抜け感と軽やかさが生まれます。

5-4.スニーカーを合わせでカジュアルダウンさせる

セットアップにローカットスニーカーを合わせることで、全体の印象をカジュアルダウンさせられます。ゆったりとしたデザインのジャケットやパンツとの組み合わせがおすすめです。
初心者へのおすすめは、休日はもちろんビジネスカジュアルにも着まわしがしやすいネイビーのセットアップです。英国のファッションをベースにした「トラッドスタイル」とも相性が良く、多くのシーンで活躍するでしょう。

まとめ

本記事では簡単にオシャレなスタイルを楽しめ、着まわしにも優れるセットアップという着こなしについて解説しました。セットアップは上下が同一素材で作られているもので、上下をセットでも別々に着用してもオシャレなコーディネートを楽しめます。
1セットあると多彩な着まわしが可能なため、日々のコーディネートに悩んでいるという方は1セットでも所有しておくと、コーディネートを考える負担が軽減されるでしょう。ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
上野さん.jpg

2004年に株式会社コナカに入社。2007年にコナカの店長として6年間勤務。その後茨城地区の複数店舗を統括するエリアマネージャーとして4年間勤務。2016年新規事業である「DIFFERENCE」のバイヤーとして商品本部に配属され、7年目を迎える。現在はレディースとメンズカジュアル関係のバイヤー業務を担当。実際のウェァリング調査を密に行い、市場の流れやお客様のニーズを察知することで次シーズンへの企画や生産に活かしています。また異業種や幅広い年齢層の方々とも積極的に交流する事を大事にしております。バイヤーの仕事は物を作ることも大切ですが、まずは販売スタッフに想いを届ける事が重要と考えています。