女性のビジネスカジュアルとは?どんなアイテムを選ぶと良いか紹介

24.06.07

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女性のビジネスカジュアルとは?どんなアイテムを選ぶと良いか紹介

近年のビジネスモデルの変化に伴い、「ビジネスカジュアル」を取り入れる企業が増えています。コーディネートがマンネリ化している方や新しいスタイルを取り入れたい方にとって、ビジネスカジュアルはおすすめのスタイルです。

そこで、今回は女性のビジネスカジュアルについて詳しく紹介します。女性のカジュアルスタイルの特徴から、基本的なマナーや着こなしのポイントなどにも触れています。「オフィスでの服装に自信を持ちたいけど、どのアイテムを選ぶと良いのかわからない」といった悩みのある人には参考になる内容です。ぜひ、最後まで記事をご覧ください。

1.女性のビジネスカジュアルとは?

ビジネスカジュアルとはオフィスで着用しても違和感がなく、相手方の企業へ訪問したときでも場の雰囲気を壊さない服装を指します。ビジネスカジュアルはスーツよりも自由度が高いだけでなく、「清潔感」や「きちんと感」を相手に印象づけられることから、多くの女性が取り入れています。

1-1.オフィスカジュアルとの違い

ビジネスカジュアルでは、取引先との打ち合わせや商談など、社外の人と接するシーンでも違和感のない服装が求められます。ビジネスカジュアルは社内外問わず、幅広いビジネスシーンでの服装を指し、オフィスカジュアルは自社内での業務におすすめの服装です。

一方、オフィスカジュアルは社内で着用する服装のため、ビジネスカジュアルよりもさらに自由度が高まります。

2.女性のビジネスカジュアルの基準とマナー

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自由度が高く、オシャレ感を演出できるビジネスカジュアルですが、一定の基準とマナーがあるのをご存じでしょうか。以下では、ビジネスカジュアルの基準とマナーを紹介します。

2-1.職場の雰囲気にあわせる

ビジネスカジュアルには明確な定義やルールが存在しません。企業によって許容されることが異なるため、どの程度までカジュアルにできるかを理解しておく必要があります。たとえば、ファッション業界で働いている女性であれば、トレンドを取り入れながら「オシャレ感」を全面に出す服装でも良いことが多いでしょう。

一方、取引先との打ち合わせや商談の多い営業職の場合は派手な服装は避けた方が無難でしょう。第一印象が重要なビジネスシーンでは、個性的な服装は相手に不快な印象に映ることもあり、ビジネスの成功を遠ざけてしまうかもしれません。ビジネスカジュアルを選ぶ際は、ご自身が属する業界や職場の雰囲気を理解し、周囲と違和感のない服装を選ぶと良いでしょう。

2-2.ビジネスシーンであることを意識する

ビジネスカジュアルは「企業で働く」という立場を意識したスタイルです。それゆえ、服装選びには一定のマナーが求められ、スーツやジャケットには清潔感が大切です。シワや汚れがあると相手から不潔な印象を持たれるだけでなく、仕事に対する姿勢も疑問視されてしまう恐れがあるでしょう。

また、アクセサリーに関しても派手すぎるものや過度に大きなものは避け、シンプルで上品なアイテム選びが不可欠です。このように、ビジネスカジュアルは自由度が高い反面、ビジネスシーンであることを意識した装いが求められるといえます。

2-3.社外の人へ不快感を与えない服装に

ビジネスシーンでは幅広い年齢層の人々と接する機会があります。年代や性別によって、考え方も違えば価値観も異なるため、服装や着こなしは大切です。

たとえば、露出度の高いコーディネートで取引先を訪問すると「きちんと感」が出にくいため、マイナスな印象を持たれる恐れがあります。そのため、どのような人と接するのかを考慮したうえで、相手に不快感を持たれない服装選びをすることが重要です。

2-4.ベーシックな色合いが基本

ビジネスカジュアルは基本的に落ち着いた色合いを選びます。ビジネスシーンでは派手な色よりもベーシックで落ち着いた色が好まれるためです。鮮やかな赤や黄色などはプライベートファッションで取り入れるには魅力的かもしれませんが、ビジネスの場においては派手すぎてしまうでしょう。

そのため、黒やネイビー、ブラウンやベージュ、白といったベーシックな色合いを選ぶのがおすすめです。これらの色はどのような場面にも適応しやすく、落ち着いた印象に映ります。

2-5.肌の露出が多い服装

ビジネスカジュアルを着こなす際は、露出の多い服装は避けた方が無難でしょう。露出の多さは「品格」を失わせるだけでなく、相手に真面目さや誠実さが伝わりにくい特徴を持っています。胸元が開きすぎているトップスやミニスカート、ショートパンツなどは、露出度が高いため、ビジネスカジュアルにはふさわしくありません。

なお、一部ではノースリーブを許可している企業もありますが、社外の人と対面する際は、ジャケットなどの上着を羽織ったうえで、過度な露出は控えましょう。

2-6.派手な色・柄の服装

ビジネスシーンでは誠実さや清潔感が求められるため、派手な色や柄の服装は避けた方が無難でしょう。ピンク色のワイシャツやアニマル柄のスカートなどは、プライベートで着用すれば周囲から一目置かれる個性的なアイテムです。しかし、ビジネスシーンでは周囲とギャップのある色や柄は不適切な印象に映ってしまうかもしれません。そのため、ビジネスカジュアルを選ぶ際は派手な色や柄は避け、落ち着いた色合いのアイテムがおすすめです。

2-7.オーバーサイズすぎる服装

ビジネスカジュアルは適度なフィット感が求められます。プライベートではリラックス感を楽しむためオーバーサイズの服装も人気ですが、ビジネスシーンでは不適切な印象になりかねません。衿元が広すぎるワイシャツや袖が長すぎるジャケット、ウエストがゆるすぎるパンツなどは、「だらしない印象」に見えてしまい、避けた方が無難でしょう。

また、サイズの合っていない服装は「型崩れの原因」となり、シワや汚れが発生しやすい状況を生み出します。したがって、ビジネスカジュアルを選ぶ際は、自分の体型に合ったサイズの服装が大切です。

2-8.極端に動きにくい服装

動きにくい服装は仕事の生産性を低下させ、結果として自身の業務効率だけでなく、関連部署にも迷惑をかける可能性があります。歩行が困難なハイヒールや足元が不安定になりやすいミュールはビジネスシーンでは不向きといえるでしょう。

また、袖が広がっているトップスや物が引っかかりやすいデザインの衣服も仕事の動きを妨げる要因となります。ビジネスカジュアルは「仕事をするための服装」です。業務に支障をきたすようなコーディネートは避け、適度なフィット感と動きやすさを兼ね備えた服装を選びましょう。

2-9.カジュアル要素の強い服装

ビジネスカジュアルはその名のとおり、ビジネスシーンにカジュアル感を取り入れたスタイルです。しかし、カジュアル要素が強すぎる服装は、ビジネスでは不適切と判断される可能性があるため注意が必要です。

たとえば、外部との商談の際にTシャツとジーパンで対応した場合、先方はビジネスマナーを理解していないと感じてしまうことでしょう。商談自体がうまくいかなくなる可能性もあります。

それゆえ、ビジネスカジュアルを選ぶ際は適度なカジュアルさをキープしつつ、できる限り上品でスマートに見える服装を選ぶことが大切です。

3.女性がビジネスカジュアルを着こなすポイント

ビジネスカジュアルはビジネスシーンに必要なフォーマルさとカジュアルなリラックス感を組み合わせたスタイルです。そのため、上手に着こなすにはポイントをいくつか押さえる必要があります。ここでは、ビジネスカジュアルを着こなすポイントを紹介します。

3-1.シルエットにこだわる

ビジネスカジュアルのスタイルでは「サイズ感」や「シルエット」は重要なポイントです。上下の配色やデザインが素敵でも、自分に合わないサイズの服を選んでしまうと「だらしない」印象に映ってしまう可能性があります。きちんとした印象を演出するには自分の体型に合ったジャストサイズを選ぶことが大切です。

また、ジャケットやパンツのシルエットにもこだわってコーディネートアイテムを選ぶと全体のコーディネートが一段と引き立ち、オシャレ度もアップします。適度なゆとりを持ったシルエットは、カジュアル感を上手に演出できるのでおすすめです。

3-2.清潔感を意識する

ビジネスシーンでの服装において、「清潔感」は大切な要素です。清潔感があると誠実さや真面目さを相手に印象づけられるため、仕事の成功にも直結するでしょう。反対に、清潔感のない服装はだらしなく見えてしまうだけでなく、仕事への取り組み方を疑問視される恐れもあります。

たとえば、ワイシャツにシワやシミといった汚れの付着、体臭や香水のニオイが強すぎていないかどうかを確認しましょう。また、露出が多い服装は避けるように心がけてください。

忙しいときほど清潔感は後回しになりがちですが、日常生活から清潔感を意識することで自然と清潔感が身につけられるでしょう。

4.女性のビジネスカジュアルアイテムの選び方

周囲の視線を集める「オシャレ」なビジネスカジュアルを目指すには、アイテム選びは重要なポイントです。以下の項では、ジャケットからバッグまで、ビジネスカジュアルの選び方を紹介します。

4-1.ジャケット

ビジネスカジュアルの定番アイテムといえばジャケットです。ジャケットはフォーマルな雰囲気を演出できるだけでなく、上品さもアップします。

まず、おすすめはテーラードジャケットで、社外の人と相対する際も違和感がないでしょう。なお、ジャケットを選ぶときはセットアップで購入するとお得です。すでに持っているパンツやスカートと合わせても良いですが、セットアップなら初めからコーディネートが完成しているため、組み合わせを間違える心配がありません。

また、テーラードジャケット以外ではノーカラージャケットもおすすめです。ノーカラージャケットは衿のないジャケットで、カジュアルさが強調されますがビジネスシーンにも適しているため、一着持っていると重宝します。

4-2.トップス

女性が着るトップスは男性とは違い、ワイシャツやブラウス、カットソーなどバリエーション豊富です。選択肢が多く自由度も増えますが、ビジネスカジュアルに適したトップス選びが重要です。

夏場の暑い時期やエアコンが効いたオフィスでは、ジャケットを脱ぎ着する機会もあります。こうした状況も想定して、シワになりにくい素材やハリや光沢感がある素材を選ぶと、よりフォーマルな印象を演出できます。

また、ビジネスカジュアルでは派手なデザインよりも、控えめなデザインが好まれる傾向にあります。柄ものや派手なプリントのあるトップスはカジュアル感が強くなるため、ビジネスシーンでは着用を控えた方が無難でしょう。

4-3.カーディガン

カーディガンは手軽に脱ぎ着でき、職場の冷房対策にも期待できるため、ビジネスカジュアルのアイテムとしておすすめです。カーディガンはジャケットよりもやさしい印象に映りやすいのもメリットです。色は黒やグレー、白、ブラウンなどのベーシックな色が人気です。

これらの色は他のアイテムとも合わせやすく、ビジネスシーンにも適しています。なお、丈の短いものやオーバーサイズがトレンドですが、カジュアル感が強調されるコーディネートになるため、注意しましょう。

4-4.パンツ

女性のビジネスカジュアルとしては、センタープレスが入っているパンツを選ぶのがおすすめです。上品でしっかりとした印象に見えるだけでなく、縦のラインが脚をすっきりとキレイに見せる効果があるためです。スーツの基本的なパンツはスラックスですが、ワイドパンツやテーパードパンツを選んでも問題ありません。

また、外回りが多い職業の場合は動きやすさも重要なポイントになるため、ストレッチ性にすぐれたパンツを選ぶと良いでしょう。

4-5.スカート

仕事で着用する服装はパンツではなく、スカートを履く女性も多く見られます。スカートを選ぶときは、膝丈からミモレ丈がおすすめです。

膝丈からミモレ丈のスカートは清楚で上品な印象に見え、ビジネスシーンに適しているといえるでしょう。一方、露出の高いミニ丈や深すぎるスリットなどはビジネスシーンにふさわしくありません。したがって、派手な印象に映ってしまうスカートは着用を控えた方が良いでしょう。

4-6.シューズ

「オシャレは足元から」といわれるように、ビジネスカジュアルでもシューズは欠かせないマストアイテムです。シューズが全体のコーディネートを左右するだけでなく、品格や信頼性も表現できるためです。

たとえば、ヒールが高すぎるパンプスは見た目がエレガントですが、歩きにくい点と転倒してケガをするリスクもあります。そのため、フラットシューズやローファーなど、歩きやすさを優先したシューズがおすすめです。

また、天候によっては防水タイプのシューズも選択肢のひとつです。雨や雪の日でも快適に過ごせるように、天候に合わせたシューズ選びを心がけましょう。

4-7.バッグ

ビジネスカジュアルはバッグ選びも重要なポイントです。バッグは「オシャレ度」を底上げし、全体のファッションを引き立てます。しかし、装飾が多いものや派手な色使い、素材が特別すぎるバッグはカジュアルすぎるため、ビジネスシーンには不向きといえます。

また、小さすぎるバッグも実用的ではありません。ビジネスシーンでは重要な文書やノートパソコンなどを持ち運ぶ場合があり、小さすぎるバッグでは利便性に欠けてしまいます。そのため、ビジネスシーンで使用するバッグは、A4サイズの資料が折らずに入る大きさがおすすめです。

まとめ

本記事では、女性のビジネスカジュアルについて詳しく説明しました。ビジネスカジュアルのポイントは上品さと適度なカジュアルさを兼ね備えることです。これからビジネスカジュアルを取り入れたいと考えている方は今回の記事を参考にして、自身に適したファッションを心がけてください。

この記事を書いた人
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2004年に株式会社コナカに入社。2007年にコナカの店長として6年間勤務。その後茨城地区の複数店舗を統括するエリアマネージャーとして4年間勤務。2016年新規事業である「DIFFERENCE」のバイヤーとして商品本部に配属され、7年目を迎える。現在はレディースとメンズカジュアル関係のバイヤー業務を担当。実際のウェァリング調査を密に行い、市場の流れやお客様のニーズを察知することで次シーズンへの企画や生産に活かしています。また異業種や幅広い年齢層の方々とも積極的に交流する事を大事にしております。バイヤーの仕事は物を作ることも大切ですが、まずは販売スタッフに想いを届ける事が重要と考えています。