結婚式にベストは着用するべき?スマートに見えるベストの選び方と着用ポイント

24.05.31

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結婚式にベストは着用するべき?スマートに見えるベストの選び方と着用ポイント

結婚式は人生における一大イベントですが、晴れやかな舞台に立つ新郎はもちろん、参列する方の悩みの種は「服装選び」ではないでしょうか。男性の場合、自分自身をエレガントに演出するには「ベスト」の着用が欠かせません。しかし、着用経験がない方はベストの選び方で迷ってしまう可能性もあります。

そこで、今回の記事では結婚式に最適なベストを紹介します。記事内では、結婚式にベストを着用するメリットからベストの選び方まで解説します。近々、結婚式に参加予定の方は今回の記事を参考に「オシャレ上級者」として、周囲の注目を集める存在を目指しましょう。

結婚式にベストは着たほうが良い?

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結婚式に参加する男性ゲストは基本的に略礼装を着用します。そのため、スーツやベストは結婚式に最適な選択といえます。スーツの下にベストを着用しなければならない、といったルールはありませんが、ベストには多くの魅力があります。

ひとつ目の魅力はベストの着用によってフォーマル度がアップする点です。結婚式は日常生活とは異なります。こうした特別な場面でベストを着用するとフォーマル度が増し、エレガントさを演出できます。

もう一つの魅力は「防寒対策」が期待できる点です。結婚式が行われる日は春夏秋冬、季節により気温が異なります。また、式場によっては冷房が効きすぎて寒い場合もあるでしょう。このような状況下では、ベストが体温調節の役割を果たしてくれます。防寒具としてはニット素材のセーターやベストも人気ですが、カジュアルすぎてしまうため結婚式には不向きです。

以上の理由から「フォーマルにドレスアップしたい」または「結婚式を快適に過ごしたい」と考える方はベストを着用すると良いでしょう。

結婚式にベストを着用するメリット

結婚式に男性ゲストが参列するとき、ベストは自分自身の存在感を高めてくれる重要なアイテムです。そこで以下では、ベストの着用により得られるメリットを解説します。

華やかでフォーマルな印象になる

結婚式でベストを着用するもっとも大きなメリットは、「ドレスアップ効果」ではないでしょうか。ベストを着用することでスーツの上下に比べて、よりフォーマルで洗練された印象を演出できます。

コーディネートの具体例としては、ブラックスーツにシルバーグレーのベストを組み合わせるだけで、単調なイメージから格式高く洗練された印象に仕上がるでしょう。

また、ベストは結婚式に限らず、ビジネスシーンで使用できる点も大きなメリットです。一般的なスーツスタイルから「オシャレ上級者」を目指すには、ベストの着用は欠かせません。自分自身を上品に、さらにエレガントに見せるアイテムとなるでしょう。

Vゾーンが強調されスタイルが良く見える

ベストの着用で得られるメリットはウエストを絞れて見えるなど視覚的な効果が期待でき点です。ベストを着用することでワイシャツのもたつき感を抑えられ、ウエスト周りがスッキリとなり、体型よりもスリムに見せることができます。

さらに、ベストのデザインはシルエットに大きく左右する点も重要なポイントです。ベストのデザインは胸元がV字型になっているため、相手の目線を上半身に上げることでスタイリッシュな印象に映ります。

結婚式のベストの選び方

結婚式で着用するベストの選び方をわかりやすく解説します。また、初心者でも簡単に取り入れられるよう具体的にポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

カラーはグレーがあわせやすい

結婚式で華やかさと上品さを表現したいときは、グレーのベストがおすすめです。なぜなら、グレーはどのようなスーツともマッチし、全体の印象を引き立ててくれるためです。また、無地や千鳥柄などのシンプルなデザインのベストは、さまざまな色や柄のスーツに合わせやすいといった特徴があります。

グレーは中立的な色のため他色とのバランスも取りやすく、スーツ全体の印象を損ないません。そのため、グレーのベストは初めてベストを試す人でも安心してチャレンジできる色といえます。

初心者は衿なしシングルがおすすめ

結婚式でベストを初めて着用する人は、どのようなデザインから選べばよいか悩んでしまいがちです。こうした場合は、衿のないシングルブレストがおすすめです。衿なしシングルベストは汎用性が高く、ビジネスシーンでも十分活用できるためです。

また、衿がないことで全体の印象がすっきりとしていて、さまざまなスーツスタイルにも合わせられるのも大きな特徴です。ベストを初めて着用する人は、衿なしシングルタイプを一着用意することで数多くのシーンで重宝します。

ボタンの素材や色にも注目する

ベストは選ぶ際はボタンの素材や色にも注目すると良いでしょう。たとえば、アイボリーナットと呼ばれる「ナットボタン」は、南米の国で取れるタグワ椰子の実が原料で象牙に似た乳白色をしています。ナットボタンの特徴は、時間とともに変色する経過が楽しめ、シックで上品な雰囲気を演出できることです。

「貝ボタン」は、白蝶貝や黒蝶貝、高瀬貝、アワビなどが主な原料となるボタンです。特に真珠母貝から作成される白蝶貝は珍しく、他の原料とは異なる輝きを放ちます。貝ボタンがあることで涼しげな見た目に映るため、麻の素材にも良く合います。

「水牛ボタン」は本水牛の角を原材料としているボタンです。天然素材のボタンの中でも高価な素材に分類されることから、高級なスーツにも多く採用されています。色は水牛の種類により異なりますが、もっとも高級なものは透明感のあるベージュで、色が濃くなるほど価格は下がります。

「プラスチックボタン」はポリエステルやナイロンが原料として使われています。プラスチック素材は水牛や貝などの高級なボタンと近しい見た目が再現できる点から、天然素材の代用品として用いられてきました。さらに、プラスチック素材は耐久性や耐熱性もすぐれているのも大きな特徴です。

コーディネート上級者はオッドベストもおすすめ

オッドベストの名前は「片方、半端の」という意味の「オッド」から由来しています。一般的なスリーピーススーツ(上着とベスト、パンツがセット売りされているスーツ)とは異なり、オッドベストは単独のアイテムとして着用できます。

スリーピーススーツは全体的な調和を重視していますが、オッドベストはご自身のセンスや個性が試されます。オッドベストを上手に着こなせたときは、「オシャレ上級者」として注目を集められます。

そのため、ご自身のファッションに自信があり、周囲と違ったコーディネートを目指す方にはオッドベストの着用がおすすめです。着こなしたい方は、ぜひコナカ・フタタのスタッフに相談してください。

結婚式のベストをスマートに着用するポイント

結婚式に参加するときはベストの選び方と同じく着こなし方も大切です。ベストは単に着るだけでなく、どのように着こなすかにより見た目の印象が大きく変わります。そこで、以下は結婚式でベストをスマートに着用する際のポイントを紹介します。

サイズはジャストサイズを着用する

ベストをスマートに着こなすためにはサイズ選びが重要です。適切なサイズ感は、体型を引き立てるとともに、スタイリッシュな印象に見えます。小さすぎたり、大きすぎたりすると、全体のコーディネートバランスが崩れてしまい、不恰好に見えてしまうでしょう。

ベストのサイズが大きすぎる場合は、脇周りのダボつきや肩周りが浮いてしまい「着せられ感」が出てしまう恐れもあります。サイズが小さすぎると生地が横に引っ張られ、窮屈な印象に映ってしまいます。

以上の点から、「サイズ感」に十分な注意を払い、ジャストサイズを選ぶことが大切です。

着丈はベルトが少し見える長さがおすすめ

スーツの着こなしにおいて、ベストの着丈は重要なポイントです。ベストの丈の長さにより、スーツの印象が大きく変化するためです。基本的に、ベストの丈は正面から見たときにベルトのバックルがベストで覆われる程度が適切な長さです。

一方、最近のトレンドである細身のスーツであれば、ベストは少し短めに着用するのが基本です。こうしたスタイルでは、正面から見るとベストの前合わせの部分にベルトのバックルが半分ほど見える状態になっています。

注意点として、ベストを短めに着用する際はネクタイの長さに気をつける必要があります。ベストの下からネクタイがはみ出てしまうと、全体のスタイルが崩れてしまいます。その際は、ネクタイを結ぶときに小剣を長めにして大剣の長さを調節することで、ベストの着用丈とネクタイのバランスを調整します。

一番下のボタンは外す

スーツの上着と同じく、ベストにも特定のマナーが存在するのをご存じでしょうか。ベストの基本的なマナーは、ベストの一番下のボタンを外します。こちらは、儀礼的な意味合いを持つ一方、実用的な観点からも考えられています。

実用的な理由としては、ベストのシワ発生を防ぐ目的があります。身につけている服装にシワがついていると、だらしない印象に見えるだけでなく、相手に対して失礼とみなされてしまうでしょう。

なお、ベストは基本的にジャストサイズを選びますが、腰回りはシワが発生しやすい部分です。それゆえ、ベストのシワ防止や自然な動きを可能にするためにも、結婚式ではベストの一番下のボタンを外しておきましょう。

ワイシャツの衿先はベストの中にしまう

ベストを着用する際は基本的にワイシャツの衿先がベストから見えないように調整します。衿先を上手に隠すには、衿の開きが大きいワイシャツを選ぶのがおすすめです。

たとえば、衿型のワイシャツ(ワイドカラーやホリゾンタルカラー)が最適といわれています。ワイドカラーは衿角度が100~140度と開いていて、広い衿開きが特徴です。一方、ホリゾンタルカラーは衿がほぼ「水平」で、180度に近い大きな衿型が印象的です。

衿型のワイシャツを選ぶことで首回りからVゾーンにかけてすっきりと整い、スマートで洗練された印象を演出できます。

結婚式での着用にふさわしくないベスト

結婚式での着用にふさわしくないベストは多くあります。

まず、カジュアル素材のベストです。ニットやコットンなどのカジュアル要素が強いベストはビジネスシーンでは重宝される一方、結婚式などのフォーマルな場には不向きです。こうした素材のベストを結婚式で着用すると、周囲の服装とのギャップが生じるため着用は控えたほうが良いでしょう。

次に、色についても注意が必要です。明るいピンクや青などの派手な色合いのベストは結婚式の場では目立ちすぎる恐れもあり、全体の雰囲気を乱してしまうかもしれません。それゆえ、結婚式では落ち着いた色合いのベストを選ぶのがおすすめです。

最近はカジュアルウェディングも増えてきているため、カジュアルなシーンであれば受け入れられる場合があります。結婚式の雰囲気や他の参列者とのバランスを考えてコーディネートをすることが重要です。

まとめ

本記事では、結婚式で着用するベストについて解説しました。結婚式で着用するベストのおすすめカラーから、初心者に最適なベストな形状、ボタンや素材についても紹介しました。これから結婚式に参加する予定の方は今回の記事を参考に、ご自身に最適なベストを選び、一目置かれるコーディネートをぜひ目指してみてください。

この記事を書いた人
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2006年に株式会社コナカに入社。2012年にコナカの店長として神奈川県の店舗を4年間勤務。その後2016年から店長育成所でもある東戸塚総本店で、店長兼リージョナルマネージャーとして4年間勤務。2020年から商品部に配属し、現在フォーマル、コートのディストリビューターとバイヤー業務を担当。常に市場消費者の動向、トレンドに目を向けることで、時流にあわせた商品の企画や生産に活かしています。その中で自分の感性を大事にしながらも、人と人との繋がりを大事にし、お客様の生活の一部として寄り添えるモノづくりを常に大切にしています。