【結婚式・参列】ネクタイの色柄の選び方と基本のマナーを解説!

24.04.03

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【結婚式・参列】ネクタイの色柄の選び方と基本のマナーを解説!

結婚式に参列する際、ネクタイの色や柄はどのようなものを身につければ良いのでしょうか。スーツだけでなくネクタイにも結婚式のマナーがあるため、結婚式にふさわしいネクタイを選ぶことが重要です。今回はネクタイ選びで失敗しないためにも、ネクタイのマナーや選び方のポイントについて解説します。

結婚式に参列する際の『ネクタイ』のマナー

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結婚式に参列する際は着用するネクタイにもマナーがあります。盛大にお祝いするためにもマナーを守り、結婚式にふさわしいネクタイの身につけ方を知る必要があります。

基本は「シルバーor白」の光沢のある素材を選ぶ

結婚式でネクタイを身につける場合はシルバーや白を選んでください。日本に限らず、海外でも結婚式のネクタイはシルバーや白が一般的です。ネクタイの色で迷った際はシルバーや白を身につければ問題ありません。

シルバーか白のネクタイで迷った場合は、シルバーの方がおすすめです。白のネクタイは新郎や家族と被る可能性があるため、ゲストとして身につける場合はシルバーを選択してください。
また、ネクタイの素材はサテンやシルクを選べば問題ないでしょう。サテンやシルクのネクタイは結婚式にふさわしいネクタイのため、カジュアルすぎる心配もありません。サテンやシルクは光沢感のある素材のため、上品な雰囲気を演出できます。

パステルカラーや柄物もおすすめ

結婚式では華やかなアイテムが必要なため、ネクタイはパステルカラーなどがおすすめです。ダーク系やブラックは、お葬式を連想させてしまうためNGです。

また、ネクタイは無地ではなく柄のあるネクタイを選んでください。ドットやストライプなどのネクタイを身につけると、スーツがスタイリッシュに見えるためおすすめです。ただし、柄が派手すぎると新郎新婦よりも目立ってしまうため、ご自身のスーツとのバランスを考えて柄のあるネクタイを探してください。

蝶ネクタイやアスコットタイでも問題ない

上級者向けとして、蝶ネクタイもおすすめです。蝶ネクタイはワンポイントのオシャレを演出したい方に向いており、スーツの色と合わせて身につけると良いでしょう。

ただし、蝶ネクタイは色や柄によってはカジュアル感が強くなる場合があるため、格式の高い結婚式の場合は注意が必要です。通常のネクタイと同様に、黒い蝶ネクタイや主張の強い蝶ネクタイは、結婚式にふさわしくないので身につけてはいけません。
また、アスコットタイを身に着けても問題ありません。アスコットタイは通常のネクタイよりも横幅が広く、モーニングコートなどと合わせる場合が多いです。したがって、アスコットタイは午前中から夕方までの結婚式で身につけるのがふさわしいです。

もし、二次会などでアスコットタイを身につける場合はスカーフのように身につけて、カジュアルなスタイルに変更するのが良いでしょう。

結婚式の参列でNGな『ネクタイ』とは?

結婚式に参列する際は身につけてはいけないNGなネクタイを知っておく必要があります。身につけてはいけないネクタイを選んでしまうと結婚式の雰囲気が壊れてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

黒のネクタイ

結婚式では黒のネクタイを身につけてはいけません。黒のネクタイはお葬式の際に身につけるもので、華やかな祝いごとの結婚式ではふさわしくありません。結婚式でのネクタイのカラーは明るめの華やかなものを選ぶべきであり、黒や濃いネイビーは避けた方が良いでしょう。
ネクタイだけに限らず、小物類を持つ際も黒いものは避けるべきです。バッグやスーツなどすべて黒に統一すると結婚式にふさわしくない格好になってしまうため、ワンポイントで明るいものを取り入れましょう。
スーツがダーク系の場合はネクタイやポケットチーフなどを明るいものにすると、スーツが少し暗くても印象が明るくなります。結婚式では黒いネクタイを身につけるのは避け、ワンポイントで明るいアイテムを持つことを意識してください。

派手すぎるカラーのネクタイ

派手すぎるカラーのネクタイは結婚式にふさわしくありません。基本的にはシルバーや白、パステルカラーのネクタイを選べば問題ありませんが、あまりにも明るすぎるものは新郎よりも目立ってしまう恐れがあります。結婚式の主役は新郎新婦であるため、ゲストが目立ちすぎないようにしましょう。
また、ご自身のコーディネートに合わせてネクタイを選びましょう。ネクタイだけが派手すぎるとコーディネート全体のバランスが崩れます。ネクタイで華やかさを演出するのは良いですが、上下のスーツのシルエットも意識してコーディネートすると、まとまりが良くなります。

アニマル柄・ブランドロゴのネクタイ

アニマル柄のネクタイは結婚式に適しません。奇抜な柄は結婚式では目立ちすぎるため、アニマル柄は避けた方が良いでしょう。また、アニマル柄は動物の殺生をイメージさせるため、祝いごとである結婚式では身につけないのがマナーです。オシャレを意識するあまり、ヒョウ柄のネクタイを身につける方もいますが、控えた方が良いです。
また、ブランドのロゴの入ったネクタイもNGです。ブランドのネクタイを身につけることは良いですが、ロゴが大きすぎると主張が強くなり、結婚式の雰囲気を壊す恐れがあります。アニマル柄と同様で、目立ちすぎるのも良くないため、ロゴが入っていたとしても小さめのものを選んでください。

結婚式のネクタイを選ぶときのポイント

ネクタイは出席する立場に応じて選ぶネクタイが変わります。主賓や上司、友人、親族なのかによりおすすめのネクタイが異なるため、それぞれの立場に応じて色や柄を選ばなければいけません。ここでは、立場に応じて選ぶべきネクタイの種類について解説します。

主賓や上司として参列する場合

主賓や上司として結婚式に参列する際は基本的なシルバーや白のネクタイがおすすめです。主賓や上司は他のゲストよりも格式が高いため、一般ゲストよりもネクタイの色や柄にこだわる必要があります。他にはシャンパンゴールドなどのネクタイを身につけるのが良いでしょう。
ネクタイの柄は無地かストライプ、ドットなどがおすすめです。華やかさを演出する場合は柄物のネクタイを身につけるのが良いですが、結婚式の雰囲気に応じて選ぶ必要があります。フォーマルな結婚式ではカジュアルすぎる衣装は適さないため、ネクタイとスーツのバランスを考えることが重要です。主賓や上司として、立場をわきまえた服装を心がけましょう。

友人・同僚として参列する場合

友人・同僚として参列する場合は白やパステルカラーのネクタイを身につけるのがおすすめです。基本色であるシルバーや白、華やかさを演出できるパステルカラーは友人や同僚として参列する方にピッタリです。
また、ネクタイの柄も全体のシルエットが華やかになるものを選ぶ必要があります。会社で使用している無地のネクタイやダーク系のネクタイは、結婚式ではふさわしくないため控えましょう。また、派手すぎるネクタイも結婚式では適さないため、スーツと組み合わせの合うバランスの良いものを選ぶように意識してください。

親族として参列する場合

親族として結婚式に参列する場合は白のネクタイを身につけるのが良いでしょう。白でなければならないことはないですが、ご年配の方の中には結婚式は白のネクタイを身につけるものと考える方もいます。したがって、親族の方はゲストよりも格式の高い衣装を意識して、白のネクタイを選ぶのが良いでしょう。
また、ネクタイの柄を選ぶ際はカジュアルすぎるものを避けるべきです。親族は他のゲストを出迎える立場であるため、フォーマルな衣装を意識しなければいけません。柄が派手だったり明るすぎたりするものはカジュアル感が強くなるため、全体のバランスを考えてコーディネートしてください。

結婚式に参列するときのネクタイの結び方

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結婚式に参列するのに適したネクタイを選べたら、次はネクタイの結び方を確認しましょう。ネクタイとスーツの相性が良くても、結び方が間違っていればスタイリッシュに見えません。ネクタイの結び方はいくつかあるため、それぞれの特徴を踏まえて気に入った方法でネクタイを結びましょう。

もっともベーシックな『プレーンノット』

プレーンノットはもっとも主流な結び方です。ネクタイの結び方で迷った際にはこちらの方法がおすすめです。

プレーンノットの結び方

  1. 大剣を左にしてネクタイを首にかける
    大剣の方を長めにして長さを調整します。
  2. 大剣を小剣とクロスさせる
    大剣が上になるようにクロスし、身体の中心でクロスすることを意識します。
  3. 大剣を小剣に巻きつける
    大剣を小剣に1回巻きつけます。巻きつける際は丁寧に巻きつけることを意識します。小剣に巻きつける際は巻きつける強さを均等にすることを意識します。
  4. 大剣を輪っかに通す
    大剣を小剣に1回巻きつけると輪っかができます。大剣の先を輪っかに通します。
  5. ノットを調整してバランスを整える
    最後にノットでネクタイのバランスを整えます。ノットを調整する際に力を入れすぎると結び目がゆがみ、キレイにネクタイを結べません。ノットでネクタイのキレイさが決まるため、最後は慎重に調整することを意識してください。

程よい存在感が出せる『セミウィンザーノット』

程よい存在感を演出したい場合はセミウィンザーノットを選んでください。セミウィンザーノットはノットが広くなる特徴があるため、広めの衿のワイシャツを着用する際におすすめです。プレーンノットよりも結び方が複雑なため、一つずつ確認しながら見ていきましょう。

セミウィンザーノットの結び方

  1. 大剣が左にくるようにセットし、小剣とクロスさせる
    小剣とクロスさせる際は大剣が上になるようにクロスし、そのまま小剣の裏側を通します。
  2. 裏に通した大剣を衿元の輪っかに通す
    小剣の裏に通した大剣を折り返し、衿元の輪っかに通します。
  3. 輪っかに通した大剣を右から小剣にクロスする
    輪っかに通した大剣を右から小剣にクロスします。ノット部分が乱れていると、完成した際の見た目がキレイにならないため丁寧に行ってください。
  4. もう一度大剣を衿元に通す
    もう一度大剣を輪っかに通します。輪っかに通したらそのまま垂直方向にループの穴に通します。
  5. ノットを調整する
    最後にネクタイの長さや形をノットで調整します。

縦長な結び目が特徴の『ダブルノット』

少し縦長な結び目にしたい場合は、ダブルノットがおすすめです。ダブルノットはプレーンノットを2回巻きつけることで完成します。ダブルノットは結ぶ工程が長くなるため、首まわりが細い方や長いネクタイを使用する方に向いています。

ダブルノットの結び方

  1. 大剣が左にくるようにセットし小剣に巻きつけます
    大剣が少し長めになるようにセットして、プレーンノットと同様に小剣に巻きつけます。
  2. 小剣にもう一度巻きつける
    プレーンノットを作る途中から、もう一度巻きつけることで長さが短くなります。巻きつける工程が多いため、ネクタイがゆがまないように気をつけてください。
  3. 大剣を衿の輪っかに通す
    巻きつけた大剣を垂直方向の向きで輪っかに通します。
  4. 大剣をループの穴に通しノットを調整
    ループに通し、ノットを調整すれば完成です。プレーンノットよりも手数はかかりますが、ネクタイの長さが気になる方は試してみてください。

個性を出すには『エルドリッジノット』

個性のある結び方でネクタイを締めたい方はエルドリッジノットがおすすめです。エルドリッジノットはカジュアルなスタイルになるため、結婚式などの二次会におすすめです。

エルドリッジノットの結び方

  1. 大剣を左側にして小剣を大剣の上に重ねる
    大剣の長さに気をつけ、身体の中心にくるように調整します。
  2. 小剣を大剣の回りに1周させ衿元のV時に通す
    大剣がゆがまないように、まっすぐ固定すると上手くいきます。
  3. 小剣を一周させ今度は下から上にV字を通過させる
    結び目を調整しておくことで最後の仕上がりが良くなります。
  4. 1周させて輪っかに小剣を通す
  5. 小剣を首元部分に結び、逆の首元に持っていく。
    八の字を意識して持っていくと上手くいきます。
  6. 逆側にできた輪っかに小剣を通す

エルドリッジノットは手順が長く比較的難しい結び方ですが、オシャレに着こなしたい方はぜひマスターして試してみましょう。

ディンプルで立体感を出すのがポイント!

ディンプルとはネクタイを締めた際にできるくぼみのことです。ディンプルを上手く作れると、立体感ある仕上がりになります。ディンプルを作るコツは折り目をつけながら結ぶことです。折り目を作りながら結ぶと形が整い、ディンプルが作りやすくなります。

また、ディンプルは外側ではなくノットの中に作ることを意識すると、初心者の方でも簡単に結べます。

まとめ

今回は結婚式でのネクタイの色や柄の選び方について解説しました。ネクタイ選びはスーツ選びと同じくらい重要で、失敗すると場にふさわしくない装いになるため、きちんと確認しましょう。普段、ビジネスで身につけているネクタイをそのまま使用するのもNGです。結婚式にふさわしいネクタイを理解して、適切な格好で結婚式に参列してください。

この記事を書いた人
岩倉具博.jpg

2006年に株式会社コナカに入社。2013年からコナカの店長として神奈川県の店舗を中心に7年間勤務。2020年から商品部に配属し、スーツセレクトのワイシャツ、ネクタイ、シューズのディストリビューターを経験し、現在はアクセサリー、シューズ、アンダーのバイヤーを担当。自社ブランドのコンセプトを熟知した上で、トレンドや時流に乗っている商品の情報を収集し、試行錯誤を繰り返しながら商品を企画しています。また、コーディネートした際の全体の連動性が非常に重要となる為、他アイテム担当のバイヤーとは必ず情報交換を行い、ベクトルの方向を常に意識しています。