「ボタンダウンシャツ」を着用したことがない方は一般的なワイシャツとの違いについて区別しづらいでしょう。しかし、ボタンダウンシャツを1着持っているとビジネスシーンやカジュアルシーンなどさまざまな場面で着用できるため、着用シーンについて知っておくことは重要です。
ボタンダウンシャツにはいくつか着用マナーがあるため、今回はどのような場面で着用すべきか具体的に紹介します。着用マナーだけでなく歴史や概要についても触れますので、ボタンダウンシャツについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
ボタンダウンシャツとはトップボタンを留め、衿元を固定できるワイシャツのことを指します。基本的にはネクタイをつけずに着用されることが多いです。
クールビズが流行した背景により、ボタンダウンシャツの位置づけはクールビズの代表的なワイシャツと考えられるようになりました。しかし現在ではボタンダウンシャツにネクタイをつける方も増えており、クールビズ専用のワイシャツではなくなりつつあります。
このようにボタンダウンシャツはカジュアルシーンに限らず、ビジネスなどさまざまなシーンで重宝されており、着用される幅が広がっています。
ボタンダウンシャツの語源は馬に乗って行う競技が由来とされています。「ポロ」という競技では、ポロカラーシャツがユニフォームであり、衿元にボタンがついています。このポロカラーシャツに注目したとあるアメリカの社長が「ボタンダウンシャツ」として商品化したところ、ものすごく売れた過去があります。それ以来、日本でもボタンダウンシャツが着用されるようになり、夏場のビジネスシーンにおいてカジュアルな服装として多くの方が着用しています。
ボタンダウンシャツがビジネスシーンでよく着用されるようになりましたが、ボタンダウンシャツ以外のワイシャツもたくさんあります。ボタンダウンシャツはネクタイも絞められてビジネスの場でも活躍しますが、状況に応じて適切なワイシャツを選ぶ必要があるでしょう。
そこで、具体的にいくつかのワイシャツの衿の種類についてご紹介します。
衿の種類について
上記で紹介した衿の種類以外にも、ホリゾンタルワイドカラーやナローショートカラー、バンドカラーなどワイシャツは多種多様あります。カジュアルやフォーマルなど、衿のデザインで印象が違ってくるため、ワイシャツの特徴を知ることが重要といえます。
ボタンダウンシャツの最大の魅力はネクタイをつけてもつけなくても着こなせる点です。ビジネスシーンでも重宝されており、カジュアルなボタンダウンシャツでもネクタイをつけることでフォーマルな格好にもなります。
また、カジュアルにコーディネートしたい場合はチノパンやデニムと合わせるのがおすすめです。幅広いコーディネートが可能なボタンダウンシャツですが、カジュアルさだけでなく上品さも兼ね備えているためです。ボタンダウンシャツとチノパンやデニムの組み合わせは大人の男性を演出したい方にもおすすめのファッションです。
ボタンダウンシャツのほかの魅力としてはプライベートとビジネスシーンで併用できる点があります。ボタンダウンシャツを1着持っていると、パンツを変えるだけでさまざまなバリエーションのスタイルをコーディネートできます。
基本的にはカジュアルシーンで着用されることが多いボタンダウンシャツですが、ビジネスシーンやクールビズとしても着用する場合もあります。ボタンダウンシャツにも着用マナーがあるため、状況に応じて適した服装を選ばなければいけません。
着用シーンを知る必要があるため、具体的にどのような場面でボタンダウンシャツを着用することが多いかを確認しましょう。
一般的なカジュアルな服装をOKとするビジネスシーンではボタンダウンシャツを着用しても問題ありません。たとえば、私服で勤務可能だったり、ネクタイをつけなくてもよかったりする場合はボタンダウンシャツを着用できます。
しかし、初対面の方とのビジネスシーンではカジュアルな印象になる可能性があるため、TPOを意識して服装を選んでください。
クールビズシーンでもボタンダウンシャツを着用できます。クールビズシーンではネクタイとジャケットを身につけないことが大半なので、ワイシャツ選びがとても重要といえます。そこで、ボタンダウンシャツを上手く着こなすとさわやかな印象となるため、ボタンダウンシャツを1着持っておくことをおすすめします。
ボタンダウンシャツを選ぶ際はご自身のサイズに適したものを選びましょう。サイズが大きすぎるものを着用すると、ダボっとしてだらしない印象となります。反対に、小さすぎるボタンダウンシャツを着用すると、窮屈な印象となるでしょう。
また、クールビズシーンではボタンダウンシャツのフロントの第1ボタンを外しましょう。第1ボタンを外すと衿が立つため、清潔感あるスタイルになります。クールビズシーンにおいても、ボタンダウンシャツの着用マナーをきちんと守り、開放感あるスタイルを心がけてください。
ボタンダウンシャツはカジュアルシーン全般で着用できます。ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも着用できるため幅広い場面で活躍します。デニムのパンツとボタンダウンシャツは相性が良く、私生活でもオシャレに着こなせるのでおすすめの組み合わせです。
ただし、プライベートと兼用で着用する際には汚れやシワにご注意ください。何度もボタンダウンシャツを着まわしているとシワになるためです。ビジネスシーンで着用する際には着用する前に清潔かどうかをしっかり確認することが重要です。
もし、シワになっていたり汚れていたりする場合はクリーニングに出しましょう。身だしなみが整っていないボタンダウンシャツを着用してしまうと、相手からのマイナス評価につながりかねません。
ボタンダウンシャツはカジュアルシーンでよく着用されますが、フォーマルシーンには適していません。ボタンダウンシャツは結婚式や重要な会議などでは避けたほうが良いでしょう。フォーマルシーンでボタンダウンシャツを着用してしまうと相手方に失礼に当たる可能性があるため、注意が必要です。
フォーマルなシーンでどのようなワイシャツを着用すればよいか迷った際には、レギュラーカラーの一般的なワイシャツを着用してください。レギュラーカラーのような汎用性の高い無地のワイシャツはどのような場面でも着用可能です。
ボタンダウンシャツはさまざまな着用シーンがありますが、着用する際のマナーについても知っておく必要があります。ボタンダウンシャツを着用するだけではカジュアルな印象になる場合があるため、状況に応じてボタンダウンシャツを着こなさなければいけません。ここでは、具体的にどのようなマナーに注意してボタンダウンシャツを着用すべきかを紹介します。
ボタンダウンシャツを着用する際は基本的に衿先のボタンは留めましょう。衿先のボタンを留めてネクタイを身につけることでスマートな印象になり、全体のバランスが良くなります。
ボタンダウンシャツの衿先のボタンを留めないで着用してしまうと衿先が固定されず、ルーズな印象となります。ネクタイを身につけるかに関わらず、ボタンダウンシャツの衿先のボタンは必ず留めてください。
また、洗濯する際は衿先のボタンは外してから洗濯することをおすすめします。衿先のボタンを外して洗濯することで、縫い目に負担をかけずに洗えます。
ネクタイを身につけない場合は全体のバランスから考えて、第1ボタンを外した方が良いでしょう。ボタンダウンシャツはもともとカジュアル用に作られたワイシャツであるため、第1ボタンまできっちり留める必要はありません。
ネクタイを身につける場合は第1ボタンまでしっかり留めましょう。第1ボタンを留めずにボタンダウンシャツを着用すると衿元が安定せず、だらしない印象になります。ビジネスシーンやカジュアルシーンなどに関わらず、ネクタイを身につけるかどうかで第1ボタンを留めるかどうかを判断してください。
ボタンダウンシャツはカジュアルな服装です。第1ボタンを留めてネクタイを身につけても、フォーマルシーンではあまりふさわしい格好ではありません。フォーマルシーンではレギュラーカラーシャツなど定番のシャツを着用することをおすすめします。
ただし、オシャレさを追求しすぎるとマナーが悪くなる場合があるため、注意が必要です。カジュアルシーンでの着用の仕方さえ意識すると、プライベートでも着こなせるでしょう。華やかなお食事会や身内同士のパーティーなどではボタンダウンシャツが適しているため、TPOを意識してワイシャツを選びましょう。
今回はボタンダウンシャツの着用シーンやマナーについて解説しました。基本的にカジュアルな印象が強いボタンダウンシャツはフォーマルな場にはふさわしくありませんが、TPOを意識すればオシャレに着こなせます。ネクタイをつけてもつけなくても着用できるため、幅広いシーンで活躍するでしょう。
ネクタイを身につける場合は第1ボタンを留めて、ネクタイを身につけない場合は第1ボタンを外すことで全体のバランスが良くなります。ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも着用可能なため、この機会にご自身のサイズに合うボタンダウンシャツを1着持っておくことをおすすめします。