結婚式に参列する場合のスーツの選び方やマナーを解説!NG例も

24.03.06

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結婚式に参列する場合のスーツの選び方やマナーを解説!NG例も

結婚式は新郎新婦にとっての大きな晴れ舞台です。結婚式は正式な式典であるため、身なりがとても重要です。間違ったスーツを選択すると、結婚式にそぐわない格好になり印象が悪くなるケースもあります。また、小物類も適切なものを身につける事で着こなしの格を高めたり、マナーに沿ったドレスアップを楽しめたりしていただけます。

結婚式のスーツには正礼服や準礼服、略礼服などがあり、格式に応じて着用すべきものが異なります。結婚式のスーツ選びは非常に難しいため、ポイントを押さえて選ぶ必要があります。そこで今回は、結婚式に参列する場合のスーツの選び方やマナーについて詳しく解説します。

1.結婚式では礼服を着用するのがマナー

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日本の結婚式では礼服を着用するのがマナーです。礼服にも「正礼服」「準礼服」「略礼服」の3種類があり、立場によって着用すべきものが異なります。それぞれの特徴を理解し、どのような礼服を着用すべきか知る必要があります。特徴や着用すべき場面を具体的に紹介していきます。

1-1.正礼服

正礼服は一番格式の高い礼服で、両家の父親や新郎が着用することが多いです。正礼服にはモーニングと燕尾服(テールコート)の2種類があり、昼間に行う場合はモーニング、夜に行う場合はテールコートを着用します。ただし、テールコートは近年ではあまり着用されていなく、代わりにタキシードを着用する方が増えています。基本的には結婚式の開催される時間により使い分けますが、現在の日本の結婚式では夜間に行われる場合でもモーニングを着用することが多いです。

1-2.準礼服

準礼服は正礼服の次に格式の高い礼服です。準礼服は両家の父親や新郎、主賓などが着用します。準礼服にはディレクターズスーツとブラックスーツの2種類あります。ディレクターズスーツは一般的に昼に行われる場合に着用されます。一方、ブラックスーツは略礼服として扱われる場合もあります。
ブラックスーツが着用される日本の習慣は海外ではあまり馴染みはありません。海外では黒色の礼服は悲しみを表します。したがって、結婚式でブラックを着用する文化はありません。近年、ブラックスーツを着用する方が増えています。この背景にはスーツの格を分ける必要がないと感じる人が増えたからといわれています。

1-3.略礼服

略礼服は無地のものが多く、一般ゲストの方が着用します。基本的にはダークスーツやブラックスーツが略礼服にあたります。ダークスーツやブラックスーツは時間帯によって分ける決まりはありません。
ダークスーツの色はブラックやグレー、ネイビーが主流です。ゲストとして参列する場合で結婚式のスピーチを任せられている場合は少し格式の高い服装を意識する必要があります。通常のゲストとして参列する場合はダークスーツかブラックスーツを着用していけば問題ないでしょう。

2.立場別・結婚式の服装とマナー

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ご自身の立場によって服装のマナーが変わり、ゲストなのか親族なのかによってふさわしいスーツが異なります。立場によって着用すべき服装が異なるため、それぞれどのようなスーツが適しているか確認しましょう。

2-1.新郎

新郎は白や黒のタキシードを選ぶのがおすすめです。様式によってはモーニングや燕尾服、ディレクターズスーツも着用します。結婚式の主役であるため、基本的にはご自身の好きなスーツを着用して問題ないです。普段、控え目な衣服を着用している方は結婚式の晴れ舞台では少し派手なものを選ぶのも良いでしょう。近年ではタキシードのバリエーションも豊富になり、自分の好みのスーツを見つけやすいです。どのようなスーツにすれば良いか迷う方は新婦のドレスの色に合わせて新郎の礼服を決めましょう。

2-2.新郎・新婦の父親

両家の父親は正礼服のモーニングを着用することが多いです。モーニング以外にも燕尾服やタキシード、ディレクターズスーツを着用する場合もあります。両家の父親は新郎新婦と同じくゲストをもてなす側にいることを意識しなければいけません。そのため、きちんとした身なりを整える必要があります。ゲストに失礼のないようにマナーを守り、礼服を選ぶ必要があります。
また、両家の礼服のフォーマルを相談して決めるケースもあります。それぞれ違うフォーマルの礼服を採用すると新郎新婦の服装よりも両家の服装の違いの方が目立ちます。相手方の親族とあらかじめ相談しておくことが望ましいでしょう。

2-3.親族(祖父・兄弟・従兄弟)

親族は一般ゲストよりも格式の高い服装を着用した方が良いでしょう。基本的にはブラックスーツを着用することがほとんどですが、年齢が若い人の場合はダークスーツを着用しても問題ないでしょう。
親族は主役ではなく、おもてなしをする側です。したがって、あまり目立つ必要はなく、無難な格好で参列することが望ましいです。基準としては親よりも少し控え目な服装を心がけた礼服を選びましょう。

2-4.主賓(会社の上司・恩師など)

主賓は新郎新婦や親族よりも控え目な礼服を選んでください。ただし、主賓として呼ばれている場合は一般ゲストよりも格式の高い服装で参列します。一般的には準礼服である、タキシードやディレクターズスーツを着用されることが多いです。
間違ってもビジネススーツで参列してはいけません。いつも仕事でビジネススーツを着用していることから、結婚式でも同じような格好で参列される方もいます。ですが、ビジネススーツと結婚式用のスーツは使い分けて着用しましょう。主賓は親族と一般ゲストとの中間の位置づけになるため、格式を守った服装を選ぶように意識してください。

2-5.一般ゲスト

一般ゲストは友人、会社の同僚、取引先の相手などによって適するスーツが異なります。それぞれ適するスーツが違いますが、共通していえることは新郎新婦や親族よりも目立たない格好で参列するということです。具体的にどのようなスーツが適しているか確認していきましょう。

友人

友人は感謝を示すためのスタイルを心がけましょう。新郎新婦よりも派手なスーツはNGですが、結婚式にふさわしい華やかな服装を選ぶ必要があります。スーツが控え目でも、小物類で華やかにする方法もあります。ブラックスーツやダークスーツを着用することが多いです。ネクタイやワイシャツなども華やかなものを選択し、友人の結婚を祝えるような服装で参加しましょう。

会社の同僚・部下・先輩

会社の関係者は親族に失礼のない服装を意識しましょう。こちらもダークスーツを着用することが多く、カラーや柄はネイビーの無地のものが人気です。ネクタイを着ける際はあまり白すぎないものを選んでください。白色のネクタイは格式が上がってしまうため避けた方が良く、シルバーのネクタイがおすすめです。

取引先の知人

取引先の知人はブラックスーツやダークスーツを着用される方が多いです。取引先の知人の方は派手でなく、無難な格好を意識してください。会社の関係者や親族に対して、配慮ある服装を心がけましょう。

3.結婚式に参列する場合のNGな服装は?

一般ゲストとして招待されて、嬉しさのあまりに豪華なスーツで参列する方がいますが、新郎新婦や親族以上に派手な格好で参加するとマナー違反になる恐れがあります。派手な服装だけでなく、柄やカジュアルさも意識する必要があります。一般ゲストとして着用してはいけない服装をいくつか紹介しますので確認してください。

3-1.白いスーツ・淡い色のスーツ

白いスーツや淡い色のスーツは避けたほうがよいでしょう。明るい服装は、新郎のタキシードなどと被る恐れがあるため気をつけなければいけません。結婚式の主役はゲストではなく新郎新婦です。一般ゲストとして参列する場合は、新郎新婦の引き立て役として参加しなければいけません。

3-2.色・柄が派手なスーツ

色や柄が派手なスーツも着用してはいけません。基本的には無地のものを選び、ネクタイなどの小物類も目立ちすぎないものを身につけましょう。スーツを控え目にしても、ベルトや靴が派手であると余計に目立つ場合もあります。全身のコーディネートを意識して、一般ゲストにふさわしい格好で参列しましょう。

3-3.カジュアルなスーツ

カジュアルスーツも結婚式にそぐわない場合があります。結婚式の二次会では着用可能ですが、格式の高い披露宴会場では適したスーツを着用しなければいけません。全身のコーディネートを意識する必要があり、リュックサックやウエストポーチなどを合わせてしまうとカジュアルさが一気に増します。カバンもスーツに似合うものを用意して参列すると良いでしょう。

3-4.黒スーツ×黒ネクタイ

全身を黒一色でコーディネートするのもよくありません。スーツやネクタイなどすべて黒色にすると喪服のイメージが強くなり、縁起が悪い印象をもたれるためです。
スーツやシューズなどは黒色でも問題ないですが、インナーのワイシャツやネクタイなどは少し明るい色を選択しましょう。パステルカラーやシルバーのネクタイを用意すれば、黒のスーツでも喪服のような雰囲気は避けられます。ベストも黒色ではなく、ネイビーや少し柄の入ったものが良いでしょう。

3-5.ストライプスーツ

ストライプスーツも避けた方が良いです。レストランウェディングなどのカジュアルな結婚式ならば着用しても良いですが、格式高い結婚式では選んではいけません。もし、ストライプスーツを着用する場合はネクタイやワイシャツと一体感のあるものを選ぶ必要があります。
ストライプの幅や線が濃いストライプスーツは派手な印象があり、避けた方が良いです。迷われている方は無難に無地のスーツを選んでください。どうしてもストライプのスーツを着用したい場合は、少しだけストライプが入っているものを選びましょう。

4.結婚式に参列する場合のコーディネートアイテムのマナー

スーツだけではなくコーディネートアイテムにもマナーがあります。一般ゲストのコーディネートアイテムはワイシャツ、ネクタイ、ポケットチーフ、シューズ、ベルト、靴下、カフス、ネクタイピンなどが挙げられます。結婚式に適しているコーディネートアイテムについて具体的に確認しましょう。

4-1.ワイシャツ

ワイシャツは無地のレギュラーカラーもしくはウイングカラーを選びましょう。ワイシャツはビジネス用で使用しているものをそのまま使用できる場合があります。シワがなく清潔感あるワイシャツならば、普段着ているワイシャツでも問題ないです。

白色の無地のワイシャツはフォーマル度が高く、結婚式にふさわしいです。どのようなスーツとも相性が良いため、1つ持っておくと結婚式のスーツだけでなく、仕事でも併用できます。ワイシャツに柄が入ると一気にカジュアルさが増すため、迷った際には無地のワイシャツを選んでください。
ただし、衿元をボタンで留めるようなボタンダウンシャツはNGです。ボタンダウンシャツを着用すると一気にカジュアル感が増してしまうため、格式高い結婚式の場にはふさわしくありません。ご自身のワイシャツがボタンダウンシャツではないか確認する必要があります。ただし、結婚式の二次会やカジュアルな結婚式では着用できます。

4-2.ネクタイ・ポケットチーフ

ネクタイやポケットチーフは基本的には無地のものが良いです。少しアクセントを入れたい場合は小紋柄やレジメンタルなどの柄でも良いでしょう。カラーもシルバーやシャンパンゴールドなどが結婚式のスーツに良く合います。

黒色のネクタイは縁起が悪い印象を与えるため、着けないようにしましょう。ポケットチーフもネクタイ同様に、黒色は避けるべきです。スーツやワイシャツと同様に、ネクタイやポケットチーフも派手すぎるものはいけません。柄や色が派手になると新郎新婦より目立ってしまい、マナー違反になります。お祝いする気持ちをもって参加することは大切ですが、スーツとの相性や場の雰囲気を考慮したコーディネートをする必要があります。

4-3.シューズ

シューズを選ぶ際には黒色や茶色のようなダーク系がおすすめです。色以外にも紐の種類がいくつかあります。結婚式の紐を通すシューズには内羽根式と外羽根式の2種類あります。紐を通す羽根部分が内側に付いているものと外側に付いているものがあり、格式が高いとされているのは内羽根式です。
シューズの先端も足の甲部分に加工がされているストレートチップタイプと加工がされていないプレーントゥタイプがあります。格式が高いのは加工がされているストレートタイプです。
一方、避けたいシューズとしてはカジュアルなブーツやスニーカーがあります。格式高いスーツを着用してもカジュアルなスニーカーを履いていると一気にカジュアルさが増してしまいます。また、当然ながらスリッパやサンダルはNGです。
アニマル柄を取り入れたシューズや機能性の高いデザインシューズも結婚式にはふさわしくありません。無難に選ぶのであれば、黒色の無地のシューズを選びましょう。

4-4.ベルト

ベルトの色は基本的には靴の色と合わせるのがベストです。結婚式の靴は黒色を履くことが多いため、ベルトも黒色を着けることが多いでしょう。ベルトの素材は本革がおすすめで、合皮よりも質感がいいため結婚式にふさわしいです。靴が少し光沢のあるものならば、ベルトもそれに応じて選ぶと統一感がでます。
素材として避けるべきなのはナイロンや布製のベルトです。カジュアル感が増すためあまり適していません。ベルトの長さや幅も意識してください。長すぎるものや短すぎるものは不格好になります。ベルトの幅も適3~3.5cmのものがよく、太すぎるとカジュアルさが増すので気をつけてください。

4-5.靴下

靴下はスーツの色と合わせるのが良いでしょう。スーツと同じ色にするとシルエットにまとまりがでるためおすすめです。黒色のスーツを着用する場合は黒色の靴下を着用してください。ダークグレーのスーツを着用する場合は黒色の靴下を履いても問題ないですが、基本的にはスーツと靴下の色が違う場合は全体のバランスを考えてコーディネートしましょう。
色だけでなく、丈や長さも適するものを選んでください。靴下の長さはひざ下4分の3の長さのミドル丈がちょうど良い長さです。短すぎる靴下はカジュアルさが増すため、長めの靴下を持っていない方はこの機会に購入しましょう。
結婚式で履いてはいけない靴下は色や柄が派手すぎるものや長さや丈が合っていないもの、古くなっていてヨレヨレのものです。結婚式でふさわしいかっこうで参加するためにも清潔感ある靴下を1つ持っておきましょう。

4-6.カフス・ネクタイピン

カフスは時間帯で選ぶべきものが変わります。正礼服や準礼服で出席される場合、昼に結婚式が行われる場合は金色か銀色のカフスボタン、夜に結婚式が行われる場合は黒色のカフスボタンを用意するのが一般的です。一般ゲストとして参列する場合は比較的自由に選べます。ただし、カフスボタンのデザインにはドクロやナイフなどといった結婚式にはふさわしくないデザインもあります。結婚式の現場ではそのようなデザインは不向きなので注意してください。
また、ネクタイピンも着けることをおすすめします。ネクタイピンは着けなくてもマナー違反にはなりませんが、ネクタイが汚れるのを防げるため、着けた方が良いでしょう。ゴールドやシルバーのような華やかなネクタイピンを選んで、ファッションを楽しんでください。女性の場合はパールが着いているものなどを選ぶと、より一層上品さが増すのでおすすめです。

まとめ

結婚式で参列するべきスーツの選び方やマナーについて解説しました。結婚式のスーツは参加する立場によって大きく変わります。ご自身の立場に応じたスーツを選ぶ必要があり、あまり派手すぎないものにしてください。あくまで結婚式の主役は新郎新婦なので、新郎新婦や親族以上に目立つ格好は控えましょう。
コーディネートアイテムも一つ間違った着こなしをしてしまうと、全身のコーディネートが崩れます。ワイシャツやシューズ、ベルトなど相性の良さなどをもう一度確認して結婚式のスーツを選んでください。

この記事を書いた人
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2004年に株式会社コナカに入社。2007年にコナカの店長として6年間勤務。その後茨城地区の複数店舗を統括するエリアマネージャーとして4年間勤務。2016年新規事業である「DIFFERENCE」のバイヤーとして商品本部に配属され、7年目を迎える。現在はレディースとメンズカジュアル関係のバイヤー業務を担当。実際のウェァリング調査を密に行い、市場の流れやお客様のニーズを察知することで次シーズンへの企画や生産に活かしています。また異業種や幅広い年齢層の方々とも積極的に交流する事を大事にしております。バイヤーの仕事は物を作ることも大切ですが、まずは販売スタッフに想いを届ける事が重要と考えています。