スーツの寿命はどのくらい?買い替えが必要な場合のチェックポイントも解説

23.12.11

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スーツの寿命はどのくらい?買い替えが必要な場合のチェックポイントも解説

どれだけ高品質なスーツでも、その寿命は無限ではありません。一般的にスーツの寿命は3〜5年といわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか。スーツを長く使い続けるためには、スーツの寿命を見極める方法や買い替え時期のサインを知っておくことが大切です。この記事では、スーツの寿命とその見極め方、さらには買い替え時のポイントについて詳しく解説します。

1.スーツの寿命はどのくらい?

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スーツはビジネスシーンにおいて、相手に与える第一印象を大きく左右するアイテムです。しかし、どれだけ高品質なスーツでも、使用しているうちに徐々に劣化していくことは避けられません。では、スーツはどの程度の期間使用でき、買い替えるタイミングはどのように判断すればよいのでしょうか。本記事では、スーツの一般的な寿命と寿命に影響を与える要因について詳しく解説します。

1-1.一般的なスーツは3~4年が目安

スーツの寿命はさまざまな要因によって変動しますが、一般的には3年から4年が目安とされています。しかし、これはあくまで目安であり、スーツの素材や品質、着用頻度、お手入れの方法などによって寿命は前後します。たとえば、頻繁に着用するスーツは劣化が早まり、寿命が短くなる可能性がある一方で、適切なケアを行いながらローテーションを意識して複数のスーツを着用すれば、各スーツの寿命を延ばすことが可能です。

1-2.生地や着方によっても異なる

スーツの寿命は素材や着用方法、保管方法に大きく影響を受けます。たとえば、同じスーツを頻繁に着用すると生地への負担が増え、寿命を縮める要因となります。頻繁なクリーニングや不適切なアイロンがけもスーツの繊維を傷め、寿命を短くしてしまいます。

スーツの寿命を延ばすためには、適切なケアと正しい方法で着用することが不可欠です。スーツを着る動作や座る姿勢、スーツの保管方法など、日常の小さな動作がスーツの寿命に影響を与えます。

2.買い替えが必要な場合のチェックポイント

スーツの買い替えが必要なタイミングやチェックポイントを把握しておくことで、いつも最適なコンディションで着用が可能です。

チェック1:ジャケットに型崩れがある

スーツのジャケットに型崩れが見られる場合、それは買い替えのサインかもしれません。とくに、膝や肘は着用時に圧力がかかりやすく、型崩れが起こりやすい箇所です。一度型崩れが起きてしまうと修復するのが難しくなるため、買い替えをおすすめします。型崩れは、スーツの質感や着心地を大きく低下させ、相手にだらしない印象を与えてしまいかねません。したがって、定期的なチェックと適切な保管方法を心がけ、型崩れを防ぐ工夫が必要といえるでしょう。

チェック2:生地がテカっている・変色している

スーツを長く着用していると、生地にテカリや変色が現れることがあります。これらの現象は、スーツの寿命や品質の低下を示しており、適切なケアや買い替えのタイミングを考えるサインでもあります。

スーツの生地のテカりは、繊維が潰れてしまうことで発生します。通常、スーツの表面には繊維の凸凹があり、光が反射しないためテカりは発生しません。しかし、繊維が潰れると凸凹がなくなり、光が反射してテカりとして見えるようになります。

テカりが一度発生すると、スチームアイロンやブラッシングをしても元の状態に戻らない可能性が高いです。このような場合、新しいスーツに買い替えることを検討するのが無難といえるでしょう。スーツのテカりや変色を防ぐためには、日々のケアが重要です。たとえば、スーツを着用したあとはしっかりとブラッシングを行い、ホコリや汚れを落としましょう。

チェック3:生地のシワが戻りやすい

シワが伸びにくい生地は、長時間の移動や座り仕事でもきちんとした印象を保ち続けられます。一般的に、シワが戻りやすい生地は、その織り方や使用されている素材に秘密があります。たとえば、ウールのスーツは繊維が自然にクセを持っているため、シワがつきにくく、またシワがついても自然と戻りやすい性質を持っています。

一方で、リネンやコットンのスーツはシワができやすく、シワがついた状態で固定されやすい傾向があります。生地の状態をチェックするには生地を軽くつまんでシワを作り、そのあと放してシワがどれくらいの速さで戻るかを観察してみましょう。シワがすぐに消える生地は、シワが戻りやすいといえます。移動が多いビジネスパーソンや外での業務が多い方にとって、シワが戻りやすいスーツは強い味方となることでしょう。

チェック4:生地の毛玉・毛羽立ちが目立つ

毛玉や毛羽立ちは見た目にも影響を与え、スーツの印象を大きくダウンさせてしまいます。スーツの生地が毛羽立つ原因は、摩擦によるものが大半です。特に、腕の下や太ももの内側など、ほかの生地とこすれる部分で毛羽立ちが起こりやすいです。毛羽立ちが目立つと、スーツが古く見えてしまい、進行すると毛玉ができる原因ともなります。毛玉は生地の繊維が絡まって小さな玉を作る現象で、これが多くなると生地が傷み、寿命を縮めてしまいます。

対処法としては、まず定期的なブラッシングがおすすめです。スーツを着用したあとは専用の衣類ブラシで優しく汚れやほこりを落とし、毛羽立ちを防ぎましょう。また、毛玉ができてしまった場合は、毛玉カッターを使用して、生地を傷めないように注意しながら取り除くとよいでしょう。スーツをクリーニングに出す際は毛玉や毛羽立ちの対処を依頼するのも良い方法です。

チェック5:縫い目にほつれがある

縫い目のほつれが発生するとスーツが正しく体にフィットしなくなり、見た目にも美しくありません。ほつれが進行すると最終的には縫い目が完全に解けてしまう可能性もあります。このような状態でスーツを着用するとプロフェッショナルな印象を損なうだけでなく、場合によっては服が破れてしまう事態におちいることも考えられます。

縫い目にほつれが見られた場合、早急な補修が必要です。破けについても同様で、小さな破けであれば、早めに対処することで大きなダメージを防げるでしょう。

チェック6:付属品の機能が低下している

生地だけでなく、ファスナーやホックなどの付属品についてのチェックも大切なポイントです。これらの小さなパーツが機能しなくなると、外観だけでなく、着用時の機能性も大きく損なわれてしまいます。

ファスナーやホックはスーツやアウターの形を整え、着用時のフィット感を保つ役割を果たしています。たとえば、ファスナーが上がらなくなったり、ホックが留まらなくなったりするとそのアイテムは正しく機能せず、見た目にも影響を与えます。

特にファスナーは上げ下げの際に強い力がかかるため、金属の摩耗や歯車のずれが生じやすいです。ホックも同様に、開閉の繰り返しや引っ張りなどによって形が変形したり、取り付け部分が緩んできたりします。

3.生地・付属品の寿命以外で買い替えが必要な場合

スーツの買い替えは、単に生地やデザインの問題だけでなく、私たちの体型の変化にも密接に関わっています。購入時と現在の体型が大きく異なる場合、その違いがスーツのフィット感や見た目に影響を与え、相手に与える印象を損なう可能性があります。

3-1.身体のサイズに合っていない

スーツ自体のサイズ調整や新調が必要になることもあります。スーツのお直しは可能な範囲があり、体型の変化が大きい場合やデザインが古くなってしまった場合などは、新しいスーツを購入することを検討するのが賢明です。また、オーダースーツを選ぶことで、現在の体型にぴったり合ったスーツを作成でき、将来的に体型が変わった際もサイズ調整がしやすいというメリットがあります。

3-2.スーツのデザインが古くなった

スーツのデザインやスタイルは時代とともに変化しています。スーツが古くなったと感じたときは、新しいデザインのスーツへの買い替えを検討しても良いかもしれません。

従来のスーツは現在のものと比較して、肩パッドが強調されていたり、ジャケットの丈が長かったりと、その時代特有の特徴があります。たとえば、1980年代のスーツは、肩パッドが目立ち、全体的にオーバーサイズなデザインが主流でした。これに対して、近年のスーツは、スリムフィットが主流となり、身体のラインを美しく見せるシルエットが好まれています。

テクノロジーの進化により、スーツの素材も進化しています。近年では、ストレッチが効いた素材や、軽くてシワになりにくいテクノロジーが用いられています。これにより、快適な着心地とともに、長時間の移動や作業でも見た目が崩れにくくなっています。

また、カラーも重要な要素です。流行のカラーを取り入れることで、スーツ自体も新しさを感じさせられます。ボタンのデザインやポケットの形、ラペルの幅など、細かな部分もトレンドに左右されます。これらのディテールが古く感じる場合、新しいデザインに更新することで全体の印象をガラリと変えられるでしょう。

4.スーツの寿命を早めてしまうNGな行動は?

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スーツは適切なお手入れをしないと寿命を縮めてしまう可能性があります。ここでは、スーツの寿命を早めてしまうNGな行動と、それに対する対処法をご紹介します。

4-1.お手入れをしていない

スーツは日々のお手入れが非常に大切です。たとえば、仕事で1日着用したスーツはホコリや皮脂汚れ、夏場であれば生地に汗が染み込んでしまいます。これらの汚れを放置してしまうと生地が徐々に傷み、悪臭の原因にもなります。衛生的にも問題があり、雑菌が繁殖してしまう可能性も否定できません。

4-1-1.対処法

外から帰宅したらスーツを厚手のハンガーにかけ、ポケットの中身をすべて出します。パンツはベルトをつけたままウエストを下にしてパンツハンガーにかけ、上から下へブラッシングを行います。シワが気になる場合はシワ取りスプレーを使用し、風通しの良い場所かエアコンの近くにかけて着用時の湿気を抜き、クローゼットへ収納します。また、1日着用したスーツは2日休ませることをおすすめします。

ブラッシングをする際は力を入れすぎないこと、汚れを上から下へ掻き出しながら落としていくイメージでかけましょう。

また、極端に汗をかいた場合や雨に濡れ過ぎた場合は、できるだけクリーニングに出してください。

衣替え時にはクリーニングに出してから収納し、クリーニングのビニールは通気性が悪いため必ず外しましょう。ハンガーにかける場合は必ず厚手のもの、できれば専用ハンガーを使いましょう。長期間の保存なら、不織布など通気性の良いカバーに入れてください。

4-2.ハンガーがけをしていない

スーツの品質を保つためには適切なケアが必要で、ハンガーがけはその基本中の基本といえるでしょう。ハンガー掛けを怠ると、スーツの形状や素材に悪影響を与えることも少なくありません。

4-2-1.対処法

スーツをハンガーにかける際、細いハンガーは避け、ジャケット用のハンガーを使用しましょう。細いハンガーはスーツの肩部分に適切なサポートを提供できず、型崩れの原因となる可能性があるからです。

ジャケット用のハンガーは肩部分が広く、丸みを帯びていることが特徴です。これにより、ジャケットの肩が自然な形で支えられ、型崩れを防げます。また、ハンガーにスーツをかける際は、ジャケットの裾や袖が自然に落ちるように注意し、押し込みすぎないように心がけてください。

スーツのパンツについても注意が必要です。パンツハンガーを使用して、ウエスト部分からしっかりと吊るすか、もしくはパンツの折り目に沿ってハンガーにかける方法がおすすめです。これによりパンツが伸びたり、折り目がついたりするのを防げます。

4-3.長時間同じスーツを着続けている

長時間にわたり同じスーツを着続けることは衛生的にも素材の耐久性の観点からもおすすめできません。スーツは汗や皮脂が直接つくことも多く、頻繁なケアが必須です。

4-3-1.対処法

スーツを長持ちさせるためには何着かを着まわすと良いでしょう。こうすることでスーツ自体の寿命を延ばし、同時に自身のファッションもバリエーション豊かに演出できます。

一般的にビジネスパーソンがスーツを着まわす際のおすすめの着数は最低でも3着からとされています。これには理由があり、1着を着ている間に1着はクリーニングに出し、もう1着は休ませる、というローテーションを作ることで各スーツに適度な休息を与え、寿命を延ばすことが可能です。また、色やデザインを変えることで、毎日のコーディネートに変化をつけられ、自分自身も新鮮な気持ちで仕事に取り組めるでしょう。

4-4.クリーニングをしすぎている

クリーニングは私たちの衣類を清潔に保ち、長持ちさせるために欠かせないものですが、実はクリーニングのしすぎも望ましくありません。特に、ビジネスシーンで頻繁に利用されるスーツはクリーニングの頻度が多くなりがちです。

4-4-1. 対処法

過度なクリーニングはスーツの寿命を縮めてしまいます。クリーニングには化学薬品が使用され、その過程で生地が弱ってしまうことがあるからです。高品質なウール素材のスーツはクリーニングの影響をとくに受けやすい特徴があります。

スーツを毎日着用する場合、複数のスーツをローテーションさせることで1着ごとのスーツの着用頻度が下がり、クリーニングの必要性を分散させられます。スーツを着用したあとは適切な方法で保管しましょう。

ハンガーにかけて風通しの良い場所で保管し、定期的にブラッシングを行うことでスーツを清潔に保てます。また、小さなシミや汚れは専用のクリーニングクロスやブラシを使用して、汚れをそっと拭き取ることでクリーニングを頻繁に行う必要を減らせます。

4-5.高温でアイロンがけをしている

アイロンの温度設定はスーツの素材によって異なり、適切な温度でないと生地を傷める可能性があります。

4-5-1.対処法

スーツのアイロンがけにおいては適切な温度設定が必須です。たとえば、ウール素材のスーツの場合、アイロンの温度は140〜160度の中温が基本といわれています。また、アイロンをかける際には当て布を使用し、直接アイロンが生地に触れないようにすることで、生地を保護しましょう。

さらに、アイロンがけをする前にはスチーマーなどで適度に水分を含ませることもポイントです。これにより、シワを効果的に取り除けます。適切な方法でアイロンがけを行うことで、スーツを長持ちさせ、いつでもキレイな状態をキープできるでしょう。

まとめ

スーツはビジネスシーンにおいて欠かせないアイテムであり、長く品質を保つには日常のケアが欠かせません。本記事では、スーツの寿命を縮めてしまうNG行動と、それに対する適切な対処法について詳しく解説しました。

この記事で解説したポイントを押さえ、日々のお手入れを怠らないことで、スーツが長持ちし、いつでも最高のコンディションで着用できるでしょう。まずは自宅で簡単にできるケア方法から取り入れ、スーツの寿命を保てるように意識してみてください。

この記事を書いた人
上野さん.jpg

2004年に株式会社コナカに入社。2007年にコナカの店長として6年間勤務。その後茨城地区の複数店舗を統括するエリアマネージャーとして4年間勤務。2016年新規事業である「DIFFERENCE」のバイヤーとして商品本部に配属され、7年目を迎える。現在はレディースとメンズカジュアル関係のバイヤー業務を担当。実際のウェァリング調査を密に行い、市場の流れやお客様のニーズを察知することで次シーズンへの企画や生産に活かしています。また異業種や幅広い年齢層の方々とも積極的に交流する事を大事にしております。バイヤーの仕事は物を作ることも大切ですが、まずは販売スタッフに想いを届ける事が重要と考えています。