スーツの基本的な種類を紹介!衿やポケット、ラペルの特徴も

23.10.20

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スーツの基本的な種類を紹介!衿やポケット、ラペルの特徴も

スーツはビジネスからカジュアル、冠婚葬祭までさまざまなシーンでの必需品です。スーツはどれも同じように見えますが、実は多くのスタイルやデザインが存在し、それぞれ特徴や適したシーンが異なります。この記事では、スーツの基本的な種類や、ジャケットやスラックスなどの各パーツの特徴を詳しく紹介します。この記事を読むことで、スーツの基本について一通り把握できるでしょう。

1.スーツの基本的な種類【その1】

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スーツはジャケットのボタン配置のスタイルによって、シングルとダブルに大別されます。シングルスーツは、シンプルかつスタイリッシュなスタイルで、ダブルスーツはクラシックな印象を演出できます。ここでは、シングルスーツとダブルスーツについて解説します。

1-1.シングルスーツ

シングルスーツは、ビジネスシーンやカジュアルな場面で着用されることが多いスタイルです。シングルスーツは、ジャケットの前ボタン部分が縦一列に並んでいるのが特徴で、そのシンプルなデザインから汎用性が高く、多くの場面で着用されています。
シングルスーツのボタンの数にはいくつかのバリエーションがあり、2つボタンや3つボタンなどが存在します。どちらのスタイルもビジネスからパーティー、カジュアルな日常のシーンまで幅広く着用されています。
シングルスーツの最大の特徴は、そのシンプルさと汎用性です。ボタンが一列に配置されているため、正面から見たときの印象がすっきりして見えます。スマートでスタイリッシュな印象を与えるだけでなく、そのシンプルなデザインからさまざまなアクセサリーや色の組み合わせが可能で、個人のスタイルを表現しやすいのも魅力といえるでしょう。

1-2.ダブルスーツ

ダブルスーツは、フロントボタンが二列に配置されたスーツのことを指します。ダブルスーツが最初に流行したのは1980年代頃といわれており、長きにわたりシングルスーツが主流であったため、ダブルスーツに古風な印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、近年のクラシック回帰の流れにより、ダブルスーツを選ぶ人も増えてきており、かつてのトレンドが再流行しているといえるでしょう。しかし、古いダブルスーツをそのまま着るのは避け、現代のトレンドに合わせたスタイルでの着用をおすすめします。
シングルスーツとダブルスーツの最も大きな違いは、ボタンの数と配置です。シングルスーツはボタンが一列に配置されているのに対し、ダブルスーツはボタンが二列に配置されています。このボタンの配置の違いにより、シングルスーツはスマートでスタイリッシュな印象を与えるのに対して、ダブルスーツはその重厚感やフォーマルさを与えられる点が特徴となっています。

2.スーツの基本的な種類【その2】

シングルスーツ、ダブルスーツはボタンの配置のデザインを指したものでしたが、ほかにもツーピースとスリーピースと呼ばれるスタイルがあります。ジャケットとパンツだけのコーディネートをツーピースと呼び、同一素材のジャケット・パンツ・ベストで構成されるコーディネートをスリーピースと呼びます。ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

2-1.ツーピース

ツーピーススーツは、多くの方が日常的に着用しているスタイルです。このスタイルは、ジャケットとパンツの2つのアイテムから構成されています。シンプルでありながら、ビジネスシーンをはじめとしたさまざまな場面で活躍するスタイルとして知られています。
ツーピーススーツは、その名のとおり、2つのパーツで成り立っているため、初心者でも取り入れやすいのが特徴です。たとえば、初めての就職活動やビジネスの場での出会いなど、フォーマルな場面での第一印象を良くするためには、ツーピーススーツで臨めば間違いがないでしょう。

2-2.スリーピース

スリーピーススーツは、ツーピーススーツにベストを加えた3つのアイテムから成るスタイルです。このスタイルは、ジャケットのインナーにベストを追加することで、よりフォーマルで上品な印象を与えられます。
しかし、ベストを単に追加するだけでスリーピーススーツと呼べるわけではなく、ジャケット・パンツ・ベストの3つが同じ生地で仕立てられているものをスリーピーススーツと呼びます。スリーピーススーツは、かつてイギリスでの「スーツの基本」とされていたスタイルで、現代でもクラシック回帰の流れのなかで、若者を中心に再び注目されています。
ただし、スリーピーススーツを着用する際には注意が必要で、初対面の人に対して営業するときや、就職活動での面接、葬式に参列する際など、特定のシーンでは避けるべきとされています。たとえば「若者がスリーピーススーツを着るのは失礼(格上に見えてしまうため)」という考えを持っている方も少なからず存在することには留意が必要です。

3.スーツの基本的な種類【その3】

スーツには、すでに完成されたスーツである既製品スーツと、自分の身体に最適なサイズのスーツをオーダーメイドで作ってもらうオーダースーツがあります。

3-1.既製品スーツ

既製品スーツは、メーカーが生地やサイズなど、一定の規格で生産したスーツのことを指します。既製品スーツは完成した状態で販売されているため、すぐに購入して着用できます。また、コストを抑えているため、比較的安価で購入できる点が特徴です。
一方で、既製品のスーツは平均的な体型を基準に作られているため、選べるサイズやデザインに制約があります。

3-2.オーダースーツ

オーダースーツは、顧客の注文を受けてから製作を始めるスーツです。オーダースーツは採寸を行い、顧客の体型に合わせて製作されるため、フィット感が高いことに加え、生地やデザイン、ボタンの種類など、多くの部分で顧客の好みを反映させられる点が特徴です。一度採寸を行えば、次回からは簡単にオーダーでき、自分だけの特別なスーツを作ってもらえます。
オーダースーツには3つのオーダー方法があり、フルオーダー、パターンオーダー、そしてイージーオーダーと呼ばれています。それぞれのオーダー方法によりできることや価格が異なります。

4.スーツのジャケットに関する種類

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スーツのジャケットは、そのデザインやディテールによって、着る人の印象やスタイルを大きく変化させます。とくにラペル、ベント、ポケットは印象を大きく左右する要素です。

4-1.ラペルの種類

ジャケットの衿、通称「ラペル」は、その形状や種類によって、ビジネスからカジュアル、フォーマルまで、さまざまなシーンやスタイルを表現する重要な要素です。ここでは、ラペルの主な種類とその特徴について詳しく解説します。

ノッチドラペル

ノッチドラペルは、最も一般的に見られる衿の形で、ビジネスシーンから冠婚葬祭まで幅広く活用できる定番の衿型です。この衿型は流行に左右されることが少なく、どのようなシーンでも適していることから、迷ったときの選択としてはノッチドラペルが無難といえます。

ピークドラペル

ピークドラペルは、下衿の先が鋭角で、上に向かって尖っている形状が特徴です。フォーマルスーツやダブルブレストのジャケットに採用されることの多いピークドラペルは、華やかであり、力強い印象が特徴です。

ショールカラー

ショールカラーは、上衿と下衿が一体となっており、ゴージラインが存在しない衿型です。ラペルの部分が滑らかな曲線型になっているのが特徴で、ショールカラーのスーツはタキシードなどによく採用されています。結婚式や披露宴、晩餐会などのフォーマルな場に最適です。

4-2.ベントの種類

スーツのジャケットの裾には、動きやすさやデザインのアクセントとして、切れ込みが入れられることがあります。この切れ込みを「ベント」と呼びます。ベントにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や歴史があります。ここでは、主なベントの種類とその特徴について詳しく解説します。

センターベント

センターベントは、ジャケットの裾の中央にひとつの切れ込みが入っているものを指します。乗馬をするときに上着の裾幅が狭くなると、動きが窮屈になります。そういった窮屈さを防ぐことを目的に、英国人がジャケットの裾を割って乗りやすくしたことがセンターベントの始まりとされています。

サイドベント

サイドベントは、ジャケットの裾の左右に切れ込みが入っているものを指します。騎士がサーベルを抜くとき、あるいは下げるときに両脇を開け、上着が邪魔にならないようにしたことが由来とされています。日本では、このデザインを「剣吊り」と呼ぶことがあります。

ノーベント

ノーベントは、ジャケットの裾に切れ込みが一切入っていないものを指します。冠婚葬祭に着る礼服やタキシードのスタイルで見られることが多いです。ビジネスシーンで着用されるケースは少ないですが、エレガントなイメージを持つ人や、特定のシーンでの着用を考えている人にはおすすめです。

4-3.ポケットの種類

スーツのジャケットには、デザインや機能性を考慮してさまざまなポケットが配置されています。ポケットの種類や配置によって、ジャケットの印象やスタイルが大きく変わります。ここでは、主なポケットの種類とその特徴について詳しく解説します。

フラップポケット

フラップポケットは、もっとも一般的に見られるポケットの形で、ポケットの上部にフラップ(蓋のような部分)がついています。雨や埃が入り込むのを防ぐ役割があります。室外ではフラップを外に出し、室内では内側に隠しておくのがマナーといわれることもありますが、現在ではどちらでも良いとされるケースもあります。

両玉縁ポケット

両玉縁ポケットは、ポケットの縁の部分が縫製されているタイプです。ポケットの縁の上下が縫われたものを両玉縁と呼び、片側だけ縫製されているものを片玉縁と呼びます。室内でのみ着るような、よりフォーマルなもの(タキシードなど)には、フラップがついていないことが多いです。

チェンジポケット

上着の脇ポケットの右上についている小さめのポケットがチェンジポケットです。小銭や電車の切符を入れておくためのポケットとして使用されていたといわれています。

ノーフラップポケット

ノーフラップポケットは、フラップがついていないシンプルなデザインのポケットです。フォーマルなシーンやタキシードに適しています。

パッチポケット

パッチポケットは、ジャケットの表面に直接縫いつけられたポケットで、カジュアルな雰囲気を演出します。最近では、テーラードジャケットとパンツを組み合わせた「ジャケパンスタイル」でも多く見られます。

スラントポケット

スラントポケットは、斜めについたポケットを指します。馬に乗る際、前傾姿勢になったときに、水平についたポケットだと中身が落ちやすいため、このデザインが生まれたとされています。スポーティーな印象を演出したい場面に最適です。

5.スーツのスラックスに関する種類

スーツのスラックスは、そのデザインやディテールによって、着る人の印象やスタイルを大きく変えます。とくに、スラックスのタックは、その形状や数によって、ビジネスからカジュアル、フォーマルまで、さまざまなシーンにおいて、その人のスタイルを表現する重要な要素です。ここでは、タックの主な種類と特徴について詳しく解説します。

5-1.タックの種類

スーツのスラックスのウエスト部分には、フィット感やデザインのアクセントとして、折り目が入れられることが多いです。この折り目を「タック」と呼びます。タックにはいくつかの種類があり、それぞれの特徴や歴史があります。

ノータック

ノータックは、スラックスのウエスト部分にタックが一切入っていないものを指します。このデザインは、スリムでモダンなスタイルを好む人に向いています。腰回りがすっきりして見えるため、すらっとした印象やカジュアルな印象を与えられます。ただし、タックがないため、動きにくいと感じる人もいるでしょう。

ワンタック

ワンタックは、スラックスのウエスト部分に左右に1本ずつのタックが入っているものを指します。ビジネスシーンでよく見られるデザインです。腰回りにゆとりができるため、動きやすさを重視する人におすすめです。ノータックよりも大人の雰囲気を演出できます。

ツータック

ツータックは、スラックスのウエスト部分に左右2本ずつのタックが入っているものを指します。このデザインは腰まわりにゆとりがあり、エレガントで上品な印象を持ちます。フォーマルなシーンや大人の着こなしを楽しみたい人に向いているといえるでしょう。

5-2.裾口の種類

スーツのスラックスの裾口は、その長さや仕上げ方によって、全体の印象やスタイルを大きく左右します。ビジネスシーンやフォーマルな場での着用を考えると、適切な裾の長さや仕上げ方を知っておくことも重要です。ここでは、スーツのスラックスの裾口の主な種類とその特徴について詳しく解説します。

シングル

シングルとは、スラックスの裾を折り返さずにシンプルに仕上げる方法です。ビジネスやフォーマルなシーンで広く用いられる仕様で、スタイリッシュなシルエットが特徴です。

ダブル

ダブルは、スラックスの裾を二重に折り返して仕上げる方法です。カジュアルな印象が特徴で、ビジネスシーンにも適しています。一般的な裾丈としては、ワンクッション(ワンブレイク)や少しタルミのある長さが好まれることが多いです。柄物のスラックスなどと合わせると、より個性的なスタイルを演出できます。

6.スーツのベストに関する種類

スーツのベストは、スーツスタイルのアクセントとなるアイテムです。ベストを着用することで、胸元に奥行きが出るとともに、より良い印象を与えられます。また、ベストのデザインや形状によって、カジュアルからフォーマルまで、さまざまなシーンに適応できます。しかし一方で、就職面接中や葬式など、特定シーンにおいて着用が好まれない場合もあるため注意が必要です。

6-1.シングル衿なし

シングル衿なし型のベストは、もっともスタンダードであり、オーダーメイドでも既製品のスリーピースでもよく見かける形です。このタイプのベストは衿がついていないため、シンプルでありながらも洗練された印象を与えます。衿がないことで、ベーシックで合わせやすいといわれています。

基本的には6つボタンの5つ掛けでボタンを留めるのが一般的ですが、デザインによっては5つボタン5つ掛けのスタイルも選択可能です。また、腰ポケットはフラップがなければフォーマルな印象を与え、フラップがあるものはよりカジュアルなイメージになります。

6-2.シングル衿あり

シングル衿ありのベストは、衿が付いていることでVゾーンに立体感が出るデザインとなっています。この衿が付いているデザインは、たくましさを強調できるため、よりフォーマルなシーンやビジネスシーンでの着用に適しています。
衿の形状にはノッチ衿、ピーク衿、ショールカラーなどのバリエーションがあり、それぞれ異なる印象を持っています。シングル衿ありのベストは、スーツの中でも特に格式のあるものとして位置づけられており、大切な場面での着用がおすすめです。

6-3.ダブル衿なし

衿なしダブルベストは、衿がなくフロントボタンが二列のベストを指します。このタイプのベストは、格調高いデザインでありながら、衿つきよりもややカジュアルな雰囲気を持っています。着丈がシングルベストよりも短いため、全体のスタイルをすっきりと見せる効果があります。

また、ジャケットを着用している際には、ベストのボタン部分が隠れてしまうことが多いですが、この衿なしダブルベストを選ぶことで、ジャケットのボタンを開けた際にもベストのデザインをアピールできます。このベストは、スーツの着こなしに新鮮さやこだわりを求める方におすすめです。

6-4.ダブル衿あり

ダブル衿ありのスーツのベストは、二列のボタンが特徴的です。一般的にこのタイプのベストはフォーマルな場面やビジネスシーンで着用されることが多く、その堅苦しさを緩和するための衿がついています。衿があることで、よりドレッシーで上品な印象を与えられるでしょう。
このベストの最大の特徴は、その二列のボタンです。これにより、フロント部分がしっかりと閉じられ、身体のラインを美しく見せられます。また、衿があることで、ワイシャツやネクタイとの相性も良く、全体のコーディネートが引き締まります。
しかし、ダブル衿ありのベストを選ぶ際には注意が必要なポイントもあります。体型やファッションのスタイルによっては野暮ったく見えてしまうこともあり、カジュアルなスタイルを好む方はシングル衿のベストを選んだほうが無難な場合があります。
また、ダブル衿ありのベストは、ボタンの数や衿の形状、素材感など、細かなデザインが多岐にわたるため、購入する際にはしっかりと試着をして、自分の体型や好みに合ったものを選ぶことが大切です。

7.スーツはシーンに合わせた種類を着用しよう

スーツは第一印象を左右する重要なアイテムです。そのため、シーンに合わせて適切なスーツを選ぶ必要があります。ビジネスシーンではマナーやエチケットを守ることが重要視されることも少なくありません。

7-1.ビジネスシーン

ビジネスシーンでのスーツ選びは、プロフェッショナルな印象を与えるためのカギとなります。一般的には、シンプルで落ち着いた色合いのスーツが好まれることが多く、初対面の人との商談や重要な会議では、ネイビーやグレーのシングルスーツが定番といわれています。また、ビジネスカジュアルな場では、少しカジュアルなスーツやジャケットとの組み合わせも許容されることが増えてきました。

7-2.結婚式(新郎/親族)

結婚式で新郎や親族として参列する場合には、格式を重んじたドレッシーなスーツが望ましいでしょう。たとえば、タキシードやモーニングコートなどのフォーマルウェアが適しています。とくに、新郎としての出席では、ブラックタイのドレスコードが指定されることも多く、その際はタキシードの着用が必須です。

7-3.結婚式(お呼ばれ)

結婚式にゲストとして招待された場合には、時間帯に合わせたコーディネートがおすすめです。昼間の結婚式では、ライトグレーやネイビーのスーツが適しています。一方、夜の結婚式では、ダークグレーやブラックのスーツが好まれます。ドレスコードが指定されている場合は、それに従いましょう。

7-4.お葬式

お葬式に参列する際は、故人への敬意を示すためにも黒のスーツが基本です。白いワイシャツと黒のネクタイを合わせるのが一般的です。この際、派手なアクセサリーや明るい色のアイテムは避けるよう心掛けましょう。

まとめ

本記事では、スーツの基本的な種類やポケットなどのデザインについて細かく解説しました。スーツには多様なスタイルがあり、目的や着用するシチュエーション次第で最適とされる色や柄、コーディネートが異なります。
スーツの着用が求められるシーンへ臨む場合、ぜひこの記事を参考にして最適なスーツを選んでみてください。

この記事を書いた人
上野さん.jpg

2004年に株式会社コナカに入社。2007年にコナカの店長として6年間勤務。その後茨城地区の複数店舗を統括するエリアマネージャーとして4年間勤務。2016年新規事業である「DIFFERENCE」のバイヤーとして商品本部に配属され、7年目を迎える。現在はレディースとメンズカジュアル関係のバイヤー業務を担当。実際のウェァリング調査を密に行い、市場の流れやお客様のニーズを察知することで次シーズンへの企画や生産に活かしています。また異業種や幅広い年齢層の方々とも積極的に交流する事を大事にしております。バイヤーの仕事は物を作ることも大切ですが、まずは販売スタッフに想いを届ける事が重要と考えています。